インドネシアはカリマンタン島で巨大なトーマンを釣るために開発されたスピナーベイトに、Rajaスピナーベイトというものがある。このスピナーベイトは非常に強く作られているため、トーマンだけでなくピーコックバスやパプアンバスといった世界中の怪魚を狙うのに注目されていて、おそらくこの記事を読んでいるあなたであればRajaスピナーベイトのことを知っているし、買いたいと思って探しているんだと思う。
でも…売ってない。なかなか日本で手に入れることは難しいルアーだ。
Rajaスピナーベイトが無いならタイの最強スピナーベイトはいかが?
そんなあなたにオススメしたいのがこのルアー。タイのNOPPORNというブランドから出てるSHAKE HEAD COMPACK(シェイクヘッドコンパック)というルアーだ。これはタイランドのチャドー(ジャイアントスネークヘッド)を釣るために設計されたスピナーベイトで、Rajaスピナーベイト同様に非常に強く作られた太軸スピナーベイトだ。日本のスピナーベイトに比べるとかなり太いワイヤーが使用されている。
インドネシアのトーマンもタイのチャドーも、国によって呼び方が違うだけで同じ魚。最大で10kgを超える大型のスネークヘッドである。そんな魚を釣るために設計されているためシェイクヘッドコンパックもRajaスピナーベイトと似たような考え方のもと作られていると思う。実際にめちゃくちゃ強い。
Rajaスピナーベイトと大きく違う点はワイヤーの短さにある。Rajaスピナーベイトに比べるとワイヤーの長さが1/2程度しかなく、ブレードも大きなものが1つしか付いていない。このルアーメーカーのテスターでもあるボウ(いつもお世話になっている船頭)が釣りをするダム湖のカバーに合わせてテストを繰り返した末に行き着いた形。
至る所に小枝が密集しているような状況下でスピナーベイトを巻いてくる場合、ワイヤーが長ければ長いほど小枝に引っかかってしまうというストレスがある。よりストレスなく小枝の中を通してくるためにワイヤーが短く上下に広がらない形のスピナーベイトを作ったんだと、ボウは言っていた。
一年中チャドーを釣りまくっているボウ。彼が自信を持ってオススメするスピナーベイトだ。
そして特筆すべき点がもう一つ。実はこのスピナーベイトはRajaスピナーベイトと同様にボディーとフックが一体化していない。スプリットリングで繋がっている。これによってチャドーが掛かった際のバラシを軽減してくれるだけでなく、万が一針先が欠けてしまったり錆びてしまった場合にもフックのみ交換することができる。
スプリットリングで繋がっているだけだからと言ってフックがブラブラな状態ではない。上から強めの圧縮チューブでしっかりと固定されているため、ある程度力をかけないと曲がらない仕組みになっている。
ジャイアントスネークヘッド(トーマン、チャドー)やピーコックバス、パプアンバスといった世界の強い魚を狙うのであればタックルボックスに1つは忍ばせておきたいルアーだ。
NOPPORNについて
タイのに拠点を構えるルアーメーカー。タイランドでのチャドー(ジャイアントスネークヘッド)を釣るためのルアーを製作・販売を行なっている。ホームページやSNSなどをほとんど活用されていないため日本人がインターネットで直接交渉して購入することは困難。事実上無理だと思う。
私がいつもチャドーを釣りに行く際に船を操船してくれる船頭のボウがテスターを勤める。
今回タイに行った際に彼から少しだけ仕入れることができた。WEBサイトで販売しているので興味があれば覗いてみて欲しい。