toggle

2018-10-31

アマゾン釣行 渡航や現地手配など必要な荷物

2018年11月に初めてアマゾンのピーコックバスに挑戦された島田さんが、アマゾン釣行について分かりやすくまとめていただきました。これからアマゾンの釣りに挑戦される方は参考にしてみてください。

ネグロ川ツアーについて

基本的にはツアー会社手配か自己手配のどちらかになります。ツアー会社は各会社のHPから問合せて下さい。私が参加したツアーは飛行機代を含めて70万ちょっとと比較的安いツアーとなっています。自身で手配して少しでも安く行きたい方の為に私が調べたホテルボートやロッジの会社のHPです。

ホテルボートもロッジも2名1室の参加なので1人だけの参加だと2倍の費用が必要となります。ホテルボートは川をマザーボートで流しながらいいポイントだけを狙う事が出来ますが部屋が狭かったりします。ロッジは毎朝ボートでポイントに移動するのでホテルボートよりかは行動範囲が狭くなりますが部屋が広かったりWiFiが使えるロッジも存在します。どちらを選択するかは自身で判断してください。

ブラジルでの釣りはフィッシングライセンス(入漁権)が必要なのでガイドなしで陸っぱりから釣りをする時は気をつけて下さい。

日本の健康保険はブラジルで使えません。必ず旅行保険に加入して下さい。クレジットカード付帯の旅行保険で賄えない場合もあるので別途加入する事をお勧めします。

アマゾン移動

一般的に日本でアマゾン釣行と言えばブラジルのバルセロス付近のネグロ川水系の河川となると思います。流域面積は日本より大きいですから狙いたいターゲットに応じて行くエリア(国)が変わります。

  • ピーコック大型種(ツクナレ・アスー) → ネグロ川水系
  • 巨大タライロン → フランス領ギアナ
  • アラパイマ → ガイアナ共和国

日本で怪魚として知られているアマゾンの魚のオールスターを狙うとなるとガイアナが一番となりますが、恐らく一番ホテルボートやロッジで快適な生活が出来るのはネグロ水系となります。他はジャングルの中のキャンプに滞在だったりとアウトドアライフが主体のハードな挑戦となる場合もあるのでツアー会社や現地コーディネーターなどに確認する事をお勧めします。

今回はピーコックバスの大型種ツクナレ・アスーがメインターゲットなので日本からブラジルのアマゾナス州バルセロスに向けての移動となります。
※海外釣行のツアーは基本的には現地に行くまでの航空券は含まれておらず自分で手配するかツアー会社に手配を依頼する事になります。

日本の反対側に行く事になるので基本的に3ルートの中から選ぶ事になります。

  • アメリカ経由
  • ヨーロッパ経由
  • 中東経由

アメリカ経由

  • JFK(ジョン・エフ・ケネディ)国際空港〜MIA(マイアミ)国際空港〜MAO(マナウス)国際空港(国際線)
  • DFW(ダラス・フォートワース)国際空港〜MIA(マイアミ)国際空港〜MAO(マナウス)国際空港(国際線)

メリット
マナウスまで国際線での利用となるので手荷物の受け取りが楽、アメリカン航空の便を使うのでJALのステータスホルダーは同じアライアンスなのでラウンジの利用や追加預け荷物1個無料など優遇される。

デメリット
トランジットの為の入国となるが国内線を乗り継ぐ為ESTAが必要になる。入国管理局が対応悪い。

ヨーロッパ経由

  • LHR(ヒースロー)国際空港〜GRU(グアルーリョス)国際空港〜MAO(マナウス)国際空港(国内線)
  • CDG(シャルル・ド・ゴール)国際空港〜GRU(グアルーリョス)国際空港〜MAO(マナウス)国際空港(国内線)

メリット
ストップオーバー(24時間以内の乗継)をうまく使えば観光が出来る。

デメリット
ヒースロー経由だと食事が美味しくない。パリ市内で観光をすると人種差別にあう可能性がある。

中東経由

  • DOH(ドーハ)国際空港〜GRU(グアルーリョス)国際空港〜MAO(マナウス)国際空港(国内線)
  • DXB(ドバイ)国際空港~GRU(グアルーリョス)国際空港~MAO(マナウス)国際空港(国内線)

メリット
機内食が美味しい。空港が超豪華で空港でウロウロするだけでも楽しい。

デメリット
日中の空港の外に出たら灼熱。アルコールを飲めなくは無いが高い。

アマゾンまでの移動の実例

乗継の便も良く時間貧乏な私はツアー会社推奨のアメリカ経由の便を選択しました。ワンワールドのステータスが利用出来るのも大きな理由でもあります。

行き
NRT-DFW 飛行時間11時間25分 乗継時間2時間30分
DFW-MIA 飛行時間2時間50分 乗継時間3時間15分
MIA-MAO 飛行時間5時間20分

飛行時間の合計25時間20分でネグロ川水系に向かう玄関都市のマナウスに到着ですが、DFWの入国審査に2時間以上待たされたため定刻のMIA行きの飛行機に乗れませんでした。2時間後に出発する便に振替が出来たので何とかMIAには到着出来ましたが、空港内を全力でMAOに向かう便のゲートに走る事になりました。

深夜に到着する為ホテルで1泊(3時間滞在)します。早朝に再びマナウスの空港に向かいチャーターセスナでネグロ水系の玄関都市バルセロスに向かいます。(飛行時間約1時間)

バルセロスまではセスナの他にボートで向かう事が出来ますが8時間ぐらい掛かります。セスナの110以下の時間です。時間をお金で買うか、旅の思い出や費用を下げるために1日アマゾン川を遡上するかは自身で判断して下さい。時間貧乏な私は当然ながら時間をお金で買いました。

バルセロスからマザーボードに乗込み目的地のネグロ水系の支流に向けて出発します。マザーボードは時速に換算するとだいたい5キロなので今回の目的地まで約3日程必要になります。

成田空港を出てホテルボートまでの到着を移動時間と考えるとセスナを使っても大体50時間ぐらい。セスナは外気循環式なので離陸して高度が上がるまで蒸し風呂状態になります。安定飛行中は涼しくて快適ですが、着陸態勢に入るとまた蒸し風呂状態になります。

今回は経験者の方達が参加するツアーに参加させて頂いたのでマナウスには深夜の到着となりました。出来ればマナウス市内に一度よって釣具屋でネグロ川水系用のご当地ルアーを購入出来る時間を作った方がいいと思います。ビッグスイッシャーなど日本では入手困難なルアーがマナウスでは容易に入手出来ます。(マナウスはブラジル共和国アマゾナス州の州都なので都会です)

またブラジルで「円」→「レアル」の両替が出来なくなっているようなので日本の空港で事前に「ドル」に両替しておく事をオススメします。空港内で飲み物や食べ物が買えないと大変です。また観光客向けの場所ならばレアルとドルの表記があるので正直ドルさえあれば困らないと思います。当然ながらレアルで支払う方がお得です。

後から分かった話ですが、GRU(グアルーリョス)国際空港の税関が悪質化していて税関職員が難癖をつけてくる場合もあるそうです。出来るだけマナウス経緯でブラジルに入国する方が良いとの事でした。

ホテルボートでの生活

5時 起床、朝食
5時30分 身支度
6時 ジョンボートに乗って出船〜釣り開始
12時 マザーボートに帰船 昼食、休憩
14時 ジョンボートに乗って出船〜釣り開始
18時 マザーボートに帰船 シャワー浴びて夕食
21時 就寝

ホテルボートでの生活は1日3食と簡単なベッドメイク、洗濯サービスが含まれています。食事の中に飲料水、コーラ、ジュース、ビール、ラム酒のカクテルなども飲放題となっています。アルコール類にウィスキーはなかったのでマナウスの入国審査が終わった後にある免税店で買った方がいいと思います。テーブルに備え付けの調味料は塩、タバスコ、オリーブオイル、ウスターソースらしき物ぐらいしかないので醤油などあった方が幸せになれます。

ブラジルへの渡航に必要な物

ブラジルへのVISA(必須)
電子申請が出来るので自撮りの写真、パスポートの写真、手数料45ドルぐらい(クレジットカード決済)。アメリカ経由の場合はESTAも必要になります。

黄熱病の予防接種(必須) (25,000円ぐらい)
イエローカードと呼ばれるワクチンの接種証明書が必ず必要です。

その他予防接種(推奨)

  • A型肝炎は食べ物を通じて感染する為、料理を作ってくれる人が感染していると感染する恐れがあります (8,000円ぐらい)
  • 破傷風は木の枝や幹で擦りむいた時に感染する恐れがあります。 (4,000円ぐらい)
  • 狂犬病は夕方以降に飛んでいるコウモリにひっかかれると感染する恐れがあります (12,000円ぐらいを出来れば2回、推奨3回)
  • マラリアは錠剤があるので滞在中は毎日服用すると良いと思います。 (1日1錠700円ぐらい×必要数)

服装
日中は酷暑なので長袖、長ズボン、帽子、ネックガード、偏光グラス、手袋を着用して下さい。日焼けは軽い火傷ですから体力を奪われて釣りが出来なくなります。着替えの事を考えて全ての衣類は速乾の物を最低3セット用意して着回しがいいと思います。下着や靴下に関しては滞在日数分あった方がいいと思います。ホテルボートは洗濯をしてくれますがパンツや靴下の片方だけ行方不明になってしまう事が頻発します。偏光グラスと手袋も予備を入れて2個がお勧めです。

持って行くべき釣り用品

  • スプリットリングプライヤー
  • ラジオペンチ(バス用だと牙で怪我をするのでしっかりとした物でノーズが長い物)
  • ボガグリップ(グリップが必ず回転する物。アルミ製でもいいのですがグリップが回転しないと爪の部分が魚が暴れた時に曲がります。量計測出来る機能がついた物がオススメ)

バスタオル
現地についてバスタオルがなかったらおしまいです。シャワーは川の水をポンプで吸い上げただけの水シャワーです。身体が冷えて風邪を引かない為にも用意して下さい。フィンチ・どこでもタオルビッグは小さくてかさばらない為イチオシです。

防水バッグ
デジカメ、カメラ代わりの携帯電話、バッテリー、ボート上での着替えなど入れるのに使います。

虫除けと消毒薬
日本の蚊と種類が違うのでミント成分を使った物かサラテクト リッチリッチ30ぐらいがお勧め。

衛生用品
歯ブラシ、歯磨き粉、シャンプー、石鹸、洗濯バサミ、水に流せるティッシュかトイレットペーパー。

食品
カップヌードルのリフィルタイプとチタン製のマグカップの組合せが良いと思います。チタンは熱が伝わりにくいので熱くなりません。

C型電源プラグに変換するアダプタ
ブラジルは地域によって電圧が110Vや220Vだったりしますから注意して下さい。

こちらも合わせてどうぞ→【アマゾン釣行】ピーコックバス用ルアー、タックル備忘録

最後までお読みいただきありがとうございます。この記事があなたのお役に立てましたらSNSでシェアすることができます。

関連記事
Comment





Comment



CAPTCHA


※48時間以内に返信させていただきますが、返信の際に通知は届きません。48時間ほど経過しましたらお手数ですがまたこのページに戻ってきてコメントをご確認下さい。