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2020-06-09

渓流釣りをする時に私が最低限やっている対策【スズメバチ・毒ヘビ・クマ・骨折】

こんにちはEldoradoです。今日は私がいつも渓流で釣りをするときにしている「自分の身を守るための対策」について話してみようと思います。これから渓流釣りを始めてみたいと考えている方の参考になりましたら幸いです。

これは絶対!どこで釣りするかを誰かに伝えておく

最近当チャンネルでも投稿頻度が上がってきた渓流釣りですが、個人的には私が過去にやったことのある釣りの中では一番好きかもと言っても過言ではないぐらい、渓流釣りは楽しいです。特に私が好きなのは全く人に遭うことがないような険しい谷での釣りで、普段出会うことがないような動物、植物、昆虫たちを感じながら1匹のイワナを見つけ出すというスタイルが最高の癒しなのですが、この釣りには様々な危険が潜んでいます。例えば、

  • スズメバチに刺される
  • 毒ヘビに噛まれる
  • 熊に襲われる
  • 足を滑らせて骨折したり頭を強打する

などでしょうか。どれも下手したら命に関わることなのでいつも細心の注意を払っています。これから一つずつご紹介していきたいと思いますが、まず大前提として必ずこれはやっているという自己防衛策があります。それは、入渓する前に家族や友人に「ここで釣りをする」ということを確実に伝えておくということです。Google Mapのピンポイント情報をLINEで送るようにしています。

人に会うこともなければ携帯の電波も届かないような山奥で釣りをするとなると、これからお話するいくつかの危険を100%回避することはできません。なので万が一自分の命が危険に晒されたときには誰かに助けてもらわなければならないのですが、一体どこで釣りをしているのかということを自分以外の人間が把握していなければ助けよう?助けられよう?が無いわけです。

万が一にも自力では歩くことができなくなってしまった場合に備えて、どこの川で釣りをしているということを家族に伝えておくことをお勧めします。そうしておくことで最悪の場合家族が捜索願いを出す時にも「○○にいるはずです」という感じで居場所を絞り込むことができて少しでも早く発見してもらえると思います。

では、渓流釣りで考えられる危険とその対策についてお話してみたいと思います。

スズメバチに刺される

日本は年間20~30人が蜂に刺されて亡くなっています。そしてその多くがスズメバチによるものです。

スズメバチは自分自身や巣が危険に晒されたときにその防衛策として自分を守るために刺してくるため、特にこちらから何もしなければ基本的には刺されないのですが、渓流で釣りをしていると自分の意思とは関係なく知らないうちにスズメバチを攻撃してしまう可能性がゼロではありません。例えば藪こぎしている最中に巣に気づかず大接近してしまったり周辺を踏みつけてしまったり。あまり知られていませんが、スズメバチって実は土の中とか腐った木の中に巣を作ることが多いんです。イメージ的にはというか一般的によく見るスズメバチの巣っていうのは大体自分の背丈よりも上にあることが多いと思いますが、どちらかというと自分の背丈よりも下にあることのほうが多いんです。

渓流釣りしてると頻繁に藪こぎするんですけど、知らず知らずのうちにスズメバチの巣を攻撃してしまう可能性は大いにあります。とは言っても、スズメバチに刺されたからと言って100%死んでしまうわけではありません。ほとんどの人は刺された場所が腫れて痛むぐらいで放っておいたら自然治癒します。ただ一部の人は蜂の毒に対してのアレルギー反応を起こして血圧低下や呼吸困難などになり、最悪の場合は死んでしまいます。これがアナフィラキシーショックと言われるもので、蜂に刺されて亡くなる方のほとんどがこのアナフィラキシーショックが原因と言われているのですが、自分自身がそうならないと言い切ることは誰にもできないと思います。なので最低限の対策が必要です。

絶対に刺されない対策は難しいと思うので、私がしているのは刺された後の対処として少しでも毒を取り除くための道具を常備しておくというものです。それがこちら、ポイズンリムーバーというもの。これは蜂やムカデなどの有害な虫に刺された時に幹部から毒を吸い上げるというもの。

これで完璧とは言えませんが、最低限の備えとしてこれを持っています。値段もAmazonで1,500円程度ですし、日常的にも使えるものなので買っておいて損はないと思います。

OHKEY ポイズンリムーバー 強力 毒吸引器 ホイッスル 付き アウトドア 登山 保証付き

毒ヘビに噛まれる

私がよく釣りをする岐阜県の山奥ではマムシ、ヤマカガシといった毒蛇に遭遇することがけっこうあります。ヘビは小さくて目立ちにくい色をしているので発見する時はすでにかなり至近距離という場合が多いので怖い存在なのですが、ヘビも基本的には向こうからいきなり襲ってくることはありません。こちらが攻撃しなければ勝手に逃げていきます。でもヘビに関しても無意識のうちに踏んでしまったり、藪こぎ中にたまたま手をかけた木に居て驚かせてしまうなんてことも可能性としてはゼロではないです。

ただ、これに関しては具体的な対策というのは無くて、強いて言うなら極力ウェーダーで釣りをするということを心がけているということぐらいです。夏場だとウェーダーはめちゃくちゃ暑いのでタイツの上から短パンを履いて涼しい格好で釣りをするというスタイルもあるのですが、ウェーダーはヘビの足元への攻撃を防いでくれそうなのであえてウェーダーを使用するようにしています。それに藪こぎする時もトゲのある植物を気にせずぐんぐん進めますしね。あとは先ほども紹介したポイズンリムーバーでしょうか。最悪噛まれた場合に少しでも毒を取り除きたいじゃないですか。

まぁ一番は歩くときとか木に手をかける時には、周辺をよく見ておいて、ヘビを事前に発見できるように細心の注意を払うようにしています。

熊に襲われる

これですね。おそらく渓流釣りを始めてみたい人が一番恐れるんじゃないかなってのが熊との遭遇じゃないでしょうか。確かに熊に襲われたら人間の力では絶対に勝てませんし、渓流みたいな岩がごつごつしているような場所で熊よりも早く逃げるなんて絶対に不可能です。襲われたら深い傷を負うことは間違いないですし、最悪死んでもおかしくありません。

私自身は一度も遭遇したことはありませんが、それなりに対策をしています。まず、定期的に指笛もしくは笛を鳴らすこと。熊側も人間のことが怖いので、お互い遭遇したくないと思っています。なので熊と遭遇する前に「ここに人間がいますよ」的なアピールをするようにしています。事前に人間の存在に気づいた熊がその場を離れてくれることを信じて。

存在アピールとしては熊よけ鈴を身につけたり、定期的に蚊取り線香をちょっと割って火を付けて岩の上などに置いておくということもしています。これから進む先で遭遇する可能性が高いのであんまり意味がないかもしれませんが、熊は匂いに非常に敏感らしいので帰り道での遭遇を少しは回避できるかなという気持ちでやっています。携帯防虫器を使って携帯してもいいかもしれないですね。蚊取り線香が燃えきった後に残る灰は無害なので環境汚染にもならないと考えています。注意点としては山火事にならないように蚊取り線香を置く場所は風が当たらなくて周囲を水に囲まれた岩の上に置くということです。

で、これが最も効果的な対策だと思いますが、これを常に携帯しています。熊撃退スプレー

万が一熊がこちらに向かってきたときにこのスプレーをシューと吹きかけると一時的に熊の目や鼻に激痛を与えることができるため熊のほうが逃げていくというグッズで、これのいいところは後々熊に後遺症が残らないということです。熊の縄張りにこちらから侵入しているわけですから、完全に悪いのは人間側なのにも関わらず自身を守るために一生残るような、もしくは殺してしまうようなことは絶対にしたくはありません。

一番は遭遇しないことですが、もし遭遇してしまったときに一時的に熊との距離を取りたいだけですから、このスプレーは渓流で釣りをする上で必需品だと思います。幸い一度も使ったことはありませんのでその効果については未検証です。あと、もし万が一熊に襲われた時は体を丸めてダンゴムシのような体制を取って内臓を守るようにするといいみたいです。

熊撃退スプレー 中型 (全国の複数の国公立機関・地方自治体正式採用品/JSDPA認定品)

また、「クマにあったらどうするか」という本も一読されると、クマについての教養がより深まり、実際にクマと遭遇してしまった際に取るべき行動のヒントや知恵を得ることができます。

足を滑らせて骨折したり頭を強打する

私が渓流で釣りをする上で最も恐れているのが実はこれです。危険生物との遭遇もたしかに怖いのですが、可能性としてはこれが一番考えられることだからです。

渓流での釣りは水中の岩の上を歩くことが多々あって、中にはめちゃくちゃ滑るものがあります。見た目で滑るなって分かるものもありますが、見た目は全然滑りそうにない岩でもつるっつるに滑るやつとかもありますし、片手にロッドを握り締めた状態で危険な岩場を歩いていくわけですから一歩一歩が危険を伴っているといっても過言ではありません。現に私は渓流で何度も転んでいますし、その拍子に背負っていたリュックの中にあった一眼レフを岩に強打してカメラのレンズが割れてしまったこともあります。まだレンズだからよかったですが自分の頭だったらと思うとゾッとしますよ。

不意に転んで足が骨折してしまったり頭を強打して自力では歩けなくなることが一番怖いです。携帯の電波はないので助けを呼ぶこともできないし、そもそも人が通るような場所ではないのでマジで絶望的です。水は大量にあるので水分には困りませんが、何も食べない状態で何日生きていられるか分かりませんし、その間に大雨が降って大増水でもしたら確実に死にます。

だからこそ冒頭でも言ったように、自分が釣りをしている場所を家族に伝えておくことが絶対に必要だと思うわけです。例えば「今日は○○と○○で釣りをする。21:00までに何も連絡がなければ事故にあった可能性が高いから捜索願いを出してくれ」と伝えておけば、翌日か遅くとも2日後には救助してもらえると思います。そして特に単独釣行ではあまり無茶をしないようにしてください。ロープを使わなければ入渓できないような場所に関しては単独では危険だと思います。

まとめ

このように渓流釣りにはたくさんの危険が潜んでいます。今回は私がよく行く岐阜県の谷を例にお話させていただきましたが、地域や場所によっては他にもたくさんの危険があるかもしれません。命に関わるようなことについては自分自身でよく考えて対策をしておくべきだと思います。命あっての物種。最高におもしろい渓流釣りを楽しむためにも安全第一でいきましょう!

最後に私が大好きな“谷での釣り”をご紹介します。大自然に囲まれた最高のロケーションで1匹の魚を求めて渓流を釣り上がる、まさにアドベンチャー。

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