toggle

2020-10-23

釣りゴミが原因で釣り禁止エリア拡大中。宮古島でも初の「釣り禁止漁港」か?

私が大好きで毎年通ってる宮古島には2020年10月現在、釣り禁止という漁港が一箇所もありません。素晴らしいことですね。

しかし昨今、釣り人が捨てるゴミの増加、さらに地元住民や漁師さんとのトラブルなどが原因で、全国的に釣り禁止となる漁港が増加の一途を辿るなか、そんな宮古島でも「○○漁港が釣り禁止になるかも」という噂を耳にするようになりました。そこで少しでも状況が良い方向へ向けばと思い、今回の宮古島旅行中にゴミ拾いをすることにしました。

釣り人のゴミ問題について私が思うこと

ビーチに落ちているゴミを拾うビーチクリーンという活動は何度かしたことがありましたが、ビーチに落ちているゴミは主に中国や韓国から流れ着いた漂流ゴミがほとんどでした。

しかし漁港でゴミ拾いをしていますと、魚釣りに関係があるゴミが多いことに悲しい気持ちになります。釣り糸、釣りエサの空き箱、釣り針のパッケージ…。もちろん全てが釣り人のゴミというわけではないと思いますが、近い将来宮古島でも本当に釣り禁止の漁港が出てしまうのではないかと本気で思うほど大量のゴミが放置されているのです。釣り禁止にして釣り人を寄せ付けないようにしなければならないほどの大量のゴミが捨てられているという現状に驚愕しました。

さすがにここまで大きなゴミを日常的に拾って帰るのは難しいですが、足元に落ちている小さな釣りゴミは日頃から拾って帰るようにしています。しかしゴミを捨てる捨てない、拾う拾わないという価値観については人によって様々な考えがあって当然で、「自分のゴミを地球に捨てるなんてあり得ない」という私の考えを他人に押し付けようとは1mmも思っていません。

  • ゴミを持ち帰る
  • ゴミを捨てる
  • ゴミを拾う
  • ゴミを見て見ぬ振りをする

選択肢はたくさんあって、自分とは違った選択をした人の行動を第三者が変えようとするのは非常に困難ですし、まず無理と断言できます。

ゴミを捨てる人は絶対に居なくならない

そもそも物事の善悪を判断する基準は人によって全く違いますし、人の行動は常に自分にとっての”善”であるからです。

例えばスーパーに陳列されている菓子パンを盗むという行為自体は”悪”ですが、腹が減って死にそうでお金もないという状態の人にとっては菓子パンを盗んで自分の腹を満たすことが“自分にとっての善”なのです。ゴミを持ち帰るのが面倒だからここに置いていこう。これも本人にとっての最善の選択だったのでしょう。

でも私は身近な環境にゴミが散乱していることに対して「気持ち悪い」と感じます。そして私にとっての”善”は「ゴミを捨てるなんて考えられない」です。だからいつも気になるゴミを拾いますが、それ以上に捨てる人(量)のほうが多くて困っています。

捨てられたゴミの量より拾われるゴミの量を物理的に増やすしかない

釣り場のゴミ問題を根本的に解決するには「ゴミを捨てない」を皆が守るしかないのですが、捨てる人は一定数いて絶対にゼロになることはあり得ません。そしてゴミを捨てる人に対して「ゴミを捨てるな!」と言っても効果は期待できないのです。なぜならそもそも平気で捨てられる人は私たちと考え方や自らが置かれている状況が根本的に違うからです。

それなら、捨てられるゴミの量よりも拾われるゴミの量を物理的に増やすしかありません。捨てる人が居なくならなければゴミ問題の根本的な解決にはなりませんが、釣り場のゴミ問題を解決する最短ルートはこれしかないと思っています。

「過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる」という名言があります。釣り人のゴミ問題に関してはまさにそれが当てはまり、捨てる人を捨てない人に変えようとする努力をするのではなく、まずは自分が行動することで釣り場の未来も変えることができるのではないでしょうか。このままでは本当に釣り禁止だらけになってしまいますよ。

ゴミ拾いが楽しいって知ってた?

ゴミを拾うという行為自体は意外と楽しいものです。まるで宝探しをしているのかと錯覚してしまうほど没頭してしまい、あっと言う間に時間が過ぎるほど楽しいです。

でも問題なのは拾ったゴミをどう処理するのか。コンビニのゴミ箱に捨てていくのは絶対にやめてください。コンビニはゴミ箱ではありませんしゴミ処理業者でもありません。じゃあ自宅に持ち帰って分別してゴミの日に出す?それはそれで面倒です。だからゴミ拾いを億劫に感じてしまう方も多いのではないでしょうか。

ご安心ください。各市区町村には拾ったゴミを無料で処理してくれるところがあります。「○○市 ゴミ処理」といったキーワードで一度調べてみてください。

場所によってはボランティア清掃用のゴミ袋を無料で提供してくれるところもあります。※ボランティア用ゴミ袋に家庭ゴミは捨てれません。

拾ったゴミは市区町村がしっかりと処理してくれるので面倒臭いことなんて全くありません。むしろゴミ拾いって良いことだらけ。いい運動にもなりますし、ゴミが全くないキレイになった釣り場を見ると清々しい気持ちになります。ほんと、普通に楽しいですよ。

最後までお読みいただきありがとうございます。この記事があなたのお役に立てましたらSNSでシェアすることができます。

関連記事
Comment





Comment



CAPTCHA


※48時間以内に返信させていただきますが、返信の際に通知は届きません。48時間ほど経過しましたらお手数ですがまたこのページに戻ってきてコメントをご確認下さい。