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2022-08-21

SNS、動画コンテンツとの付き合い方について

こんにちは。本日は釣りやシルバーアクセサリーとは全く関係のない話になりますが、動画コンテンツについていろいろと考えてみたのでアウトプットしておこうと思います。

登録者25万人の人気YouTuberがYouTubeを辞めた理由

実は最近TikTokを初めてみました。興味あったら@eldorado_fishingから覗いてみてください。

もちろんTikTokというものの存在自体はもう5年前ぐらい前から知ってはいたんですけど、「なんか小中学生がスマホにむかって変なダンスしてるやつやろ?」みたいな感じで全く興味がなかったし、私はなんとなく毛嫌いしてました。でもYouTubeのチャンネル登録者が25万人ぐらいいるタイの友人が居まして、最近タイに行った際にその友人と話してた時に、

「俺はもうYouTubeをやめて完全にTikTokに移行した」

と言っていたんです。私としては登録者が25万人もいるのにもったいないじゃないかと思ったんですが、実はタイ人向けのYouTubeチャンネルってめちゃくちゃ広告単価が低いんですよ。タイ人向けチャンネルというのはつまりタイ語で話してるチャンネル、視聴者の多くがタイ人っていうチャンネルですね。これが本当にひどくて、私が所有する3つのチャンネル(登録者総数4万5千人程度)よりも登録者25万人のタイ人YouTuberの一月の広告収益が低いんです。再生回数も圧倒的にタイの友人のほうが多いのにも関わらず。

この友人も広告収益が目的じゃなくて、自社商品(主にルアー、ワーム)の宣伝活動の一つとしてYouTubeを使ってただけなのでYouTubeからの広告収益が低いから辞めたというわけではないのですが、3年ほど前にコロナウイルスが流行りだして、特にタイはコロナの規制がすごく厳しかったのもあって商品が売れなくなってしまったらしいんですね。コロナで釣りにもいけないし、釣具屋にもお客さんが来ないから商品も売れないという感じで結構やばかった時期があったらしいです。

そこで試しに新しいことをしてみるか、という感じでTikTokを初めてみたら一気にフォロワーが50万人以上になった、そして1つの動画の再生数もYouTubeの動画に比べて比較的多いし、なにより編集が楽だと。もうYouTubeなんてやってられないよ。みたいなことを言ってました。

友人NEKのTikTokはこちら:@nekfishing

毛嫌いしていたTikTokを初めてみると…

その時私は、TikTokなんて見てもいなかったので、ふーんそんなもんかねぇ…ぐらいにしか思っていませんでした。しかし最近になって自分自身がインスタのリール(ショート動画)を良く観てるなぁという事に気が付いたんです。スマホを手に取ったらまずはインスタを観ている。そして写真ではなくて、縦長のショート動画を観てる時間が非常に長いということに気が付きました。

スマホで縦長のショート動画を観る。そしてつまらなかったらすぐに上に吹っ飛ばす。

これを無意識のうちに繰り返してるなぁと思ったんですよ。

だからそれから飲み会の席などで同世代から20代ぐらいまでのいろんな人に会った時に意識的にある質問をしてみることにしました。それがどんな質問かというと、

  • スマホ開いたらまず真っ先に何を見てる?
  • 最近どのSNSを一番見てる?

という質問です。すると、どちらの質問に対しても帰って来る答えにYouTubeというのがほぼほぼなくて、みんなインスタもしくはTikTokって言うんですよ。SNSでの宣伝広告活動の中ではYouTubeに最も力を入れて来た私にとっては少しショックを受ける回答だったのですが、今年に入って私も試しにTikTokを初めてみることにしました。

まずはアプリをインストールしてアカウントを作って、適当にオススメされた動画を見てみました。すると…これが止まらないんです。勝手なイメージとしてTikTok=子供のダンス動画って思い込んでましたが全然そんなことはなくて本当にいろんなジャンルの動画がありました。誰かをフォローしているわけでもないし、自分の意志で検索して動画を探したわけでもなく、TikTokにオススメされる動画を永遠と見てしまう。ぶんオススメされる動画は再生回数が多いとかコメントが多いとか、いろんな要素が絡み合って「これは良い動画だ」とAIが判断してるんだろうと思うんですけど、全然大人でも楽しめるし今現在の私はスマホを開いたらインスタでもなくYouTubeでもなくTikTokを一番最初に見ています。

試しにTikTokに動画を投稿したら楽勝すぎた

そして試しに動画を投稿してみることにしました。過去にYouTubeで投稿したことがある動画の中から比較的再生数の多い動画を縦長に再編集していくつかアップしました。するとどれも最低1万回。だいたい5万回は再生されています。そして今一番再生されてる動画は770万回再生。YouTubeだと考えられないぐらいどの動画も再生されてます。

本当です。@eldorado_fishingを見てみてください。

じゃあなんでYouTubeよりもTikTokのほうが再生されるのか、なんで私自身がYouTubeよりもTikTokを見る時間が増えたのかということを考えてみました。

理由その一:1分程度で最後まで見れてしまう

つまり、オチまでの時間がYouTubeに比べて圧倒的に早いんですよ。例えば私の動画に「アマゾン川に魚の切り身を投げ込んだら大変なことになってしまった」というタイトルを付けた動画がありますが、その動画のオチは20kgぐらいの大きなナマズが釣れました、というもの。しかし同じ動画をYouTubeでアップすると、最近だと大体10分~20分ぐらいの尺で作られてる動画が多いかと思います。この10分20分の間のどこにタイトルの答えがあるのか分からないので、相当編集が上手くないと最後まで見て貰えないわけです。

でも私を含めYouTuberってほとんどが映像の素人なわけで、10分の尺で最後まで観てもらえる動画を作り込むことなんてできてなくて、実際問題ただの自己満足の動画が多くなってしまいます。だから相当その人のファンでもない限り絶対に途中で退屈な時間ができてしまうのでかなりの確率で途中で離脱されます。例えば最初10秒ぐらいを使ってかっこいいオープニングムービーを流してみたりとか、その後の「はいどーも」みたいなくだりとか、アマゾン川に辿り着くまでの道のりで「今飛行機乗ってます~」とかっていうのは「アマゾン川に魚の切り身を投げ込んだら大変なことになってしまった」という動画が見たくてクリックした人にとっては全く興味がないことなのですぐに観るのをやめてしまうわけです。

でもTikTokはなるべく短く編集されてる動画が多いし、最初の3秒で面白そうと思ってもらわないとすぐに吹っ飛ばされてしまうので、1分なら1分で最初から最後までタイトルに関係のあるおもしろい部分だけを切り取って編集する必要があって、そういう動画が多いからこそ短い時間で最初から最後まで楽しんでみることができるということだと思います。

理由その二:縦長の動画が多い

もともとYouTubeはスマホが普及する前から流行ってきたためパソコンやテレビ画面で観ることを前提とした横長の動画がほとんど。それに比べTikTokはスマホで観ることを前提として広がってきたということもあって縦長の動画がほとんどです。いちいちスマホを横に向けなくてもいいというのもスマホで気軽に観たい動画としてはかなりの利点だと思います。

理由その三:編集がめちゃくちゃ楽で動画投稿初心者向け

TikTokは編集がめちゃくちゃ楽だし、YouTubeに比べてアップロードの手間がかかりません。私はYouTube用の20分動画を作るために最低でも3時間、長い時で5時間以上かけて編集しています。でもTikTokはたったの10分で編集できてしまうんです。

そのことからTikTokは動画投稿初心者にとって非常に優しいものになっています。動画編集初心者でもたった1分の動画を作ればいいだけなので、本当に見せたいシーンだけをギュッとすれば自然とおもしろい動画、みんなに見てもらえる動画を作ることができる。そして1分間に全てをかけないといけないので、最初の3秒までに興味を引いて、その後も5秒、10秒、30秒と飽きらず飛ばされない構成を考える必要があったりして、動画編集の基礎を学べるというのも、YouTubeからTikTokに流れて来た私の感想です。

需要は縦長のショート動画

完全に時代はスマホで見れる縦長のショート動画。YouTubeも2023年2月からショート動画でも収益化できるようになったりとかしてショート動画を押す流れにはなってきてますが、TikTokの二番煎じかなという感はあります。ただ、TikTokはYouTubeみたいな広告収益を得られるという仕組みが今のところないみたいなので、配信者側からすればTikTokを頑張っても1円にもなりません。が、自分を売る、自社商品のことを認知してもらうといった目的で利用する一つのツールとして使うユーザーは増えていくのではないでしょうか。

加速するYouTube離れ

これは私の推測でちゃんとしたデータがあるわけではないんですけど、YouTubeはかなりの数のユーザーをTikTokに奪われたんじゃないかなと思っています。その理由の一つに、YouTubeの広告収益が2021年あたりからめちゃくちゃ激減したということが挙げられます。具体的な数字を出すと、2020年頃までは私の所有する3つのチャンネルの合計で月に平均で20万円ぐらいあったんですが、今はたったの3~5万円ぐらいしかありません。動画の再生数も2年前とかに比べると落ちてます。これは単純に私のチャンネルが飽きられたという見方もありますし、実際そうなのかもしれないですが…。

もう一つ仮説として、今までYouTubeを見てたユーザーがTikTokに流れてしまったことによるものなんじゃないかと思うんですよね。1人の人が1日に持ってる時間は24時間。その中で睡眠してたり学校行ったり仕事したりして、SNSにアクセスできる時間が1人あたり仮に3時間としましょう。動画配信者というのは、その他人の3時間を奪い合ってるということになります。今まで3時間YouTubeを見てた人が2時間TikTokを見るようになると物理的に残りの1時間しかYouTubeを見ることができなくて、それだけでも広告収益は1/3になってしまいます。そういったことがYouTube全体で起こってるんじゃないかなと、そしてこの流れはもう止められないんじゃないかなと思います。

そもそも10分間の面白い動画を作るっていうのはプロだって難しいことで、素人には敷居が高すぎるし、一気に芸能人みたいな映像のプロ集団が参入してきたことで素人YouTuberにとってはただでさえTikTokに視聴時間を奪われてるのにYouTubeのプロ集団にも奪われるということになるので、YouTubeで食ってくっていうのはもうほぼほぼ無理だと思います。それならTikTokのほうが素人でも活躍できるんじゃないかな、ということです。

YouTubeとTikTokとでは視聴者の年齢層とか男女比も全然違って面白いのでとりあえずは両方続けていきますが、今後の使い分けとしては、まずはTikTokで広く浅く認知してもらい、ファンになってくれた人に向けてYouTubeでさらに長く作り込んだコンテンツを見てもらう、というような形にしていこうかと思ってます。長くなりましたが最後までご覧いただき有難うございました。

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