toggle

2023-01-21

夫婦で宮古島に移住して2年経つ私がようやく気付いた宮古島移住の真実

今回は岐阜県から宮古島に移住してもうすぐ2年になる私の本音をぶっちゃけてしまおうと思います。

もしかしたらあの人に嫌われるかもしれないけど…

このようにYouTubeやブログで情報発信しているといつの間にか知り合いにバレていることがあります。リアルな知り合い、顔見知り、友人、親族にもバレてるってことは普通にあって、私も友人や家族にこのチャンネルの存在がバレてるのでこの動画を観られてる可能性はゼロではありません。リアルな知り合いに動画やブログを観られるってことはデメリットでしかなくて、単純に恥ずかしいから嫌だっていうのもあるんですけど、それ以上に思ったことを正直に発言できなくなるっていう最大のデメリットがあります。

例えば宮古島にはマンゴーというめちゃくちゃ美味しい果物がありますが、中にはこれが苦手っていう人も結構います。じゃあその人がYouTubeで情報発信してるとして、視聴者が全く知らない赤の他人だけであれば何も考えずに「私マンゴー嫌いなんですよ」って言えますが、不特定多数の知り合いが観てるとなると状況は全く変わってきます。仮にマンゴー農家の知り合いがいるなら「マンゴー嫌いです」って動画で言うと「あいつが裏で俺のことをディスてる」と捉えられてしまう可能性もあるじゃないですか。それが赤の他人であれば全くなんとも思わないんですけど、リアルな知り合いとなると、もしかしたら今後の付き合いに多少なりとも支障が出る可能性があるんですよね。マンゴー農家の方はマンゴーに人生を注いでいるわけですよね。そんなリアルな知り合いがいる中で、そしてその人が動画を観てる可能性がゼロではないという状況で、「私マンゴーって嫌いです」って言うのってリスクが高いと思います。だから本当はマンゴーが苦手なのにも関わらず、動画では私もマンゴー大好きですって言ってしまうことだってあるかと思います。ネットで顔出しして情報発信する人は少なからず同じようなことで悩んでるんじゃないかなと思います。

でも今日はそういったことは一切考えず、もしかしたらリアルな知り合い、”あの人”を不快な想いにさせてしまうかもしれない、そして今後の付き合いに多少悪影響を及ぼすかもしれないということを覚悟して、宮古島に移住して2年経つこのタイミングで私が感じていることを正直に話してみたいと思います。

私の宮古島移住歴

その前にまずは私のことについて話しておかなければならないと思います。このブログで初めて私を知ったという方も多いと思いますので少しお話させてください。興味ない方は目次を作っておきましたので気になる箇所から観て貰えればと思います。

私は生まれも育ちも岐阜県です。世界中で196ある国の中でたまたま日本という国の、さらに47都道府県ある中からたまたま岐阜県で生まれ育ちました。途中2年ほど滋賀県に住んだこともありましたが、37年間ほぼほぼ岐阜県での生活しかしたことがないという人生でした。しかし2021年の4月に私は夫婦で岐阜県から沖縄県宮古島に移住しました。そして現在は2023年の1月。移住後1年と10ヶ月が経過したという状況です。

移住する前は約5年ほど、宮古島には年に2,3回ぐらいのペースで遊びに来てました。沖縄県と言えば、沖縄本島、石垣島、宮古島しか行ったことがないんですけど、宮古島だけはめちゃくちゃハマりました。初めての沖縄旅行は本島で、那覇市を中心に遊びました。その時に沖縄最高!って思ってそれから何回か沖縄には通ったんですけど、ある時石垣島に行ってみたんですね。そしたら沖縄本島とはまた違った魅力があって、離島もいいやん!ってことになって。次に行ってみたのが宮古島でした。そしてドハマりしてしまったんです。宮古島に。沖縄本島そして石垣島に行った時とはまた違った感じを受けたというか、はじめて「ここに住みたい」と感じたんです。だからそれ以来約5年ぐらいは、沖縄に遊びに行くと言っても宮古島一択でした。そして最終的には引っ越してしまった。そんな奴です。

離島移住はネガティブなことのほうが多い

いきなりぶっちゃけます。岐阜県から宮古島に移住して私には本当にいろんな変化がありました。それらを一つ一つ思い返していくと、頭にパッと浮かぶ物事の量だけで言うとネガティブなことのほうが圧倒的に多いです。ネガティブと言うとちょっと分かり難いかもしれないのでもっと直接的な言葉を使えば、日常生活は不便なことのほうが多いです。それなのに住んでいたいという一見矛盾した不思議な感覚。

ボクシングに例えると、ネガティブな面っていうのが相手から食らうジャブ。そしてポジティブな面っていうが相手に食らわすストレートっていう感じです。つまり小さな不便がコツコツコツコツと当たるんですよ。でもそれは致命傷にはならない。痛てっ!痛てっ!みたいな感じ。うっとうしいなぁ程度のことなんですよね。でもそれは確実にダメージとして蓄積されていくものです。ボクシングでは体力が奪われるということだと思いますが、移住者の目線で言うといわばストレスですよね。小さなストレスがコツコツコツコツと蓄積されていく感じです。でもポジティブな面はネガティブな面に比べて少ないんですけど、そのインパクトがめちゃくちゃ大きいのでたくさんのネガティブジャブを受けてもたった1つのポジティブストレートが一発で勝ってしまうというイメージですね。

本当は最初から分かっていたこと

でも私は約2年前に宮古島というリングに立った時点でそういうジャブが来ることは知ってたし、分かっていました。事前に何人かの先輩移住者から話も聞いてたし、自分でもいろいろ調べたので宮古島がどんなジャブを打って来るかは知ってました。

  • 湿気がやばい
  • 家の中がカビる
  • 虫が多い
  • ネットの買い物が届くのに1週間以上かかる
  • 台風来たら流通がストップして店が空になる
  • 塩害
  • 停電で冷蔵庫の中身が腐る

とか言い出したらめちゃくちゃありますが、こんなことは他の宮古島移住したYouTuberの方が口を揃えて言ってることなのでそっちを観て貰えばいいかなと思います。私が言いたいのは、皆そんなこと知ってたはずだってことなんですよ。

今の時代スマホ一つで何でも調べれます。現にあなたも今私のブログを観て宮古島に移住しようかなぁ、どうしようかなぁって悩んでるように、宮古島に移住しようと思ったら絶対に事前に調べてくるはずで、いろんなネガティブな話はすでに知ってると思うんですよ。それでも「これから移住したい」という段階では気持ちが高ぶってることでネガティブな面よりもポジティブな面のほうにしか意識がいかないというか、ネガティブな面は見て見ぬふりをするというか。

例えばあなたの隣にいるパートナーを見てみてください。最初はめちゃくちゃ燃え上がってたはずです。でも今はどうでしょう。相手の良いところに感謝することもなく、悪い部分ばかりが目について嫌気がさしてませんか?料理しないのも掃除しないのもギャンブルが好きなのも煙草を吸うのも酒を飲むのも、全部最初から分かってたはずです。でもいつかは変わるだろうと根拠もなく期待して、あなたが好きだ!と高ぶる気持ちだけで一緒になったはいいけど、やっぱり1年、2年と日常生活を共にして一緒にいることが当たり前になっていくと「掃除しろよ、あなたがしてよ」とかで揉めだすわけですよ。最初は目をつむっていた相手の悪い所ばかりに意識が向いてしまう、もうほんとそれと一緒。

今の私も例にもれずイマココって感じです。あんなにも憧れた海やスローライフという超魅力的な部分よりも、なんでAmazonの到着に1週間もかかるんやてっていう小さな悪い部分に意識が向いてしまっています。

宮古島に移住したら生活が不便になるのは当たり前

都会の生活が当たり前だった人が宮古島という非日常生活に憧れて高ぶる気持ちと勢いで移住したら、生活が不便になることはまず間違いありません。でも考えてみれば当たり前のことで、都会にはそれだけ人が多いので行なわれているビジネスの数も桁違いだし、選択肢も無数にあるし、競争が起こることでサービスの質も上がっていくわけで、消費者からすれば都会であればあるほど便利になっていくのは必然です。

逆に言うと人が少ない宮古島ではコンビニはファミリーマート一択だし、大きな家電量販店は2件しかない。じゃあネットで…ってAmazonで購入すると到着まで普通に1週間かかるし。さっきも言いましたけど。でも本当に1週間かかるので数日後に絶対に必要っていう買い物は実店舗までいちいち車を運転して買いに行かなければならないです。例えばメタルジグが2個欲しいだけなのにですよ。釣り用語で申し訳ないんですけど、こんなものは岐阜県ならスマホと1分あれば確実に明日には届くものなのに、これを買うために30分という時間を拘束されるので限られた時間、自分の人生にもの凄い損失が生じます。しかもそのお店に売ってなければもう次の釣りには間に合いません。これはほんの一例にすぎませんが、都会と比べたらそりゃあ日常生活は不便になって当たり前と思ったほうがいいです。

感覚や考え方が根本的に違う

沖縄移住者ってなぜか移住者同士で繋がるっていうことが多いみたいで、私もどちらかと言えば移住者の知り合いのほうが多いと思います。でもその中でも宮古島で生まれ育った宮古島出身の方とも20人ほど仲良くさせてもらってます。下は20歳から上は70歳ぐらいまでと言った感じなんですが、これまでに島民ならではのいろんな話を聞いて、その感覚の違いにびっくりしたこともありました。でもそれはよく考えたら当たり前なのかもしれません。生まれ育った環境っていうのは自分にとって”普通”なわけで、そこに特別な感情はないしそれが当たり前。

おそらく海外旅行したことがある人であれば最初に絶対に感じたことがあると思うんですけど、「なんでこの国の人たちはこうなんだろう」みたいな感覚。自分が生まれ育った日本の常識でその国の人を見てしまう感覚に似てますね。

沖縄の人は沖縄以外の日本のことを内地と呼びます。そしてそこに住んでる人たちのことをナイチャーと呼びます。宮古島の島民と内地の人とでは感覚が違う部分があると思います。そもそも内地とかナイチャーという言葉で沖縄と沖縄以外を別に捉えてるということがその全てだと思うんですけど、例えば東京と大阪だったら単純に東京と大阪としか区別しないじゃないですか。でも沖縄の人たちは、沖縄とそれ以外という感覚を持っています。そしてその感覚の違いに戸惑うことがたまにあります。

例えばくどいようですがAmazonの配送に1週間もかかることについて島民の方と話してた時に、島民の方は「離島だからしかたない」とか「1週間前に買えばいい」という方が多いんですが、私の感覚では離島といっても郵便物は現に通常2日~3日で届くものなんだから、Amazonも絶対に2,3日で届くように改善できるはずだと思ってしまうので、なんでそれを受け入れて変えようとしないのかなぁって不思議でたまらなくて、なんていうか初めて外国に行った時に感じたあの感覚に似てます。

私は魚釣りのために東南アジアに行くことが多いんですけど、宮古島での生活ってめちゃくちゃ東南アジアのノリを感じる時があるんですよ。気候とかじゃなく人に。これを分かってもらえる人はほとんど居ないかもしれませんが、正直冒頭でも話したように、こうやって言うと島で知り合った方たちに嫌われるんじゃないかということもあってなかなか公の場で言うことはできませんでした。でもよく考えたら生まれ育った環境が違いすぎるんだからその環境に合った考え方をしていくのが当然で、部外者が自分の勝手な考えを通すのは違うなと、だから今ではこの環境や考え方になるべく適用していこうと考えるようになりました。

宮古島の必殺ストレート

このように宮古島移住1年10ヶ月の私にとっては宮古島で生活する上で様々なストレスや戸惑いがありましたが、私は宮古島の美しい海と暖かい気候、いつでも大好きな釣りができる環境、毎日昼からビールが飲めるこの移住生活が楽しくてしかたがありません。

これがコツコツ食らうジャブにも負けない必殺ストレートというわけですね。パンチ力が強すぎるんですよ。たくさんある小さなネガティブジャブを受けても一発でKOできてしまうぐらいのインパクトと圧倒的魅力が宮古島にはあります。そして人間関係にも恵まれて本当に私の人生の中で今が一番楽しいです。

宮古島の暮らしに何を求めているの?

なんで宮古島に移住したのか?って考えた時に、今より便利な暮らしを求めてきてる人ってほとんどいないと思います。便利な生活がしたい!だから田舎暮らしをしよう!っていう考えは矛盾してると思うので。私もそうで、便利な暮らしを求めて宮古島にきたわけでは100%ないです。ありきたりでバカみたいに聞こえるかもしれませんが、暖かい南国でのスローライフを求めて宮古島に来ました。利便性なんて一切考えていませんでした。ところが実際に住み始めて観光ではなく生活になってくると、これまでの生活で沁みついている自分にとっての当たり前を欲するようになって、やっぱり利便性もちょうだいっていうのは都合がよすぎると自分でも思います。

海に関わる趣味を持っていてもっと追及したい人とか、別に今の暮らしに不自由があるわけじゃないけどなんとなく嫌気がさしているという人には宮古島での生活はめちゃくちゃオススメです。これまで37年なんとか生きてきましたが、宮古島で暮らしたこの1年10ヶ月が生活レベルで言うと一番幸福感があったと真剣に思います。

人間は自分がとった行動とかそれにかけた時間とか金額が自分にとって大きかったり、それが時間や金額に見合ってないと感じた時に、見栄を張って?意地を張って?自分がした行動に対して本当は満足できてないにも関わらず、他人には真逆のことを言ってしまうという性質を持っているらしいです。例えば20万円かけて3泊4日で宮古島に旅行に行ったけど毎日雨でほとんど外出できず最悪の思い出しかないにも関わらず家に帰って感想を求められた時に「最高だったよ」って言ってしまう心理があるみたいです。かけた金と時間を無駄にして残念だったねって人から思われたくないっていうような、そんな心理なんでしょうか。

でも今日の私はそういった見栄は一切なしで話しています。日常生活の利便性を考えると移住前に比べて不便なことしかありませんが、幸福感という誰の目にも見えない部分は過去最高に充実しています。

結論が最後になってすいません。移住して1年10ヶ月。いろいろ言いましたが現在の私も移住してよかったという気持ちが100%です。岐阜に帰る、またはその他の地域に再度移住するという考えは一切ありません。またこういった移住後の気持ちの変化みたいな話は定期的にアップしていく予定ですので、宮古島に移住しようか悩んでいる方は、こんなパターンもあるのか程度で少しでも参考になればと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。この記事があなたのお役に立てましたらSNSでシェアすることができます。

関連記事
Comment





Comment



CAPTCHA


※48時間以内に返信させていただきますが、返信の際に通知は届きません。48時間ほど経過しましたらお手数ですがまたこのページに戻ってきてコメントをご確認下さい。