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2023-09-08

釣りが好きで沖縄の離島・宮古島に移住した私に起きた様々な変化

本日は「釣り好きが宮古島・離島に移住したらどうなるか」というテーマで話してみたいと思います。

というのも、先日久しぶりに故郷である岐阜県に帰ってました。沖縄県宮古島に移住して約2年半になりますが、岐阜に帰ったのは1年半ぶりでした。今回は岐阜県に10日間滞在したんですけど、景色も違えば生活環境や生活のペースも全く違って、あらためて岐阜県と宮古島は全くの別世界だなと感じました。

今回の帰省中に岐阜県の山奥で渓流釣りをしてきました。その時に「釣り好き × 離島移住」について強く感じたことがありましたのでここでシェアさせてもらおうと思います。ちなみにその釣りの様子も載せておきます。

釣り好きが宮古島・離島に移住するメリット・デメリット

メリット・デメリットという表現は正しくないかもしれませんが、私が離島に移住して感じた釣り人としての変化を順にお話させていただきます。釣りが好きで宮古島とかその他の離島に移住しようと考えている方の参考になりましたら嬉しいです。

メリット1:ポイントまで車で10分

今回の帰省でせっかくだから久しぶりに大好きな渓流釣りに行こうと決めて、早起きしてさぁ出発!って時に私がまず一番最初に感じたことがあります。それは…

え?釣り場まで遠くね?

でした。私の実家から渓流釣りができるポイントまで高速を走っても車で1時間半かかります。宮古島に移住してから車を片道30分以上車を運転することが滅多にないので、まずはこの移動距離の長さと移動にかかる時間の多さにちょっと萎えました。

宮古島に住んでいると車で10分走ればどこにでも海があります。おそらく宮古島の中なら何処に住んでいても車で10分走れば海に行けると思います。宮古島の端から端まで行くにも1時間あれば行けるので。だから宮古島に移住してからは毎日釣りに行くときの移動に時間を取られるということがほとんどありません。久しぶりに岐阜県で釣りに行こうとした時にその移動にかかる時間の多さにだるさを感じてしまいました。釣りがしたくなったら10分でポイントに行けるというのは釣りが好きで宮古島に移住する人の大きなメリットだと思います。

私は車を運転するのがあんまり好きではないので、これについては個人的にかなり大きなメリットだと感じています。車を運転してる時は運転以外の事が何一つできなくなります。例えば車を運転しながら映画を観ることに没頭できるならいいですけど、画面なんてほとんど観ていられないし、運転に集中しているので内容は全く頭に入ってこないし。というか車を運転する以上、自分や他人の命が懸かっているので他事をするなんてもってのほかです。ただただA地点からB地点まで自分の体を移動させているだけの時間になってしまうわけです。それが仕事なら割り切れるかもしれませんが、プライベートで何時間も運転しなくてもいい宮古島は最高です。岐阜県に住んでた頃は釣りのために片道1時間、2時間かけて移動することが普通だったんですけどね。

デメリット1: 釣りのターゲットが限定される

1時間半かけて車を運転してようやくポイントに着いて車を降り、山の上から流れてくる冷たい水に足を入れた時に感じたこと。

宮古島にも渓流があったらなぁ…

でした。そうなんです。宮古島は360度海に囲まれた離島。しかも山がないので、必然的に川もないんです。

だから淡水魚が生息していません。フナとかコイとかナマズとか、ほとんどの都道府県に生息してるあの馴染みの淡水魚がいません。厳密に言うとユゴイやテラピアといった普段皆さんにはあんまり馴染みのない淡水魚などはいるのですが話がややこしくなるんで置いといて…

一般的に広く認知されている淡水魚が宮古島にはいないし、生息してる海水魚も南国ならではの特定の魚種だけになってくるので、できる釣りのジャンルが限られるんですね。これがデメリットその1。釣りのターゲットがごくわずかに限定される。

例えば岐阜県に住んでた頃は、岩魚が釣りたいなら長野県へ。ブラックバスが釣りたいなら琵琶湖へ。イカが釣りたいなら福井県へ。シーバスが釣りたいなら名古屋港へ。といった感じで一部の魚種を除いてどんな魚でも基本的には車を運転すれば数時間で辿り着く場所にポイントがあります。

でも宮古島の場合はこういった魚が釣りたいなら飛行機を使って遠征して、宿とレンタカー取って…という感じでなかなかの大事になってしまうわけです。だからわざわざそんなことはしなくて、宮古島で釣れる魚種だけにターゲットを絞って釣りを楽しんでいる方がほとんどだと思います。

宮古島で特に人気のある釣りはフカセ釣りという釣りと、打ち込み釣りという釣り。あとは遊漁船に乗ってジギングしたりキャスティングしたりっていうのももちろんありますが、その都度万単位で金がかかるような釣りはどちらかというと島民の方というよりは観光客の割合が多いかと思います。あとは普通におかっぱりからルアーのキャスティングとか、最近私も大ハマりしてるSUPでの釣りとか、カヤックとか、いろいろあるにはあるんですけど、それでも日常的に気軽に狙える魚種は一部に限定されます。

久しぶりに岐阜県に帰った時に「陸続きなら行こうと思えば車でどこにでも行けるじゃないか」ということを改めて感じました。特定の魚種を狙った海釣りしかしないという方であれば問題ないと思いますが、淡水も海水もいろんな釣りをするという方は不便に感じると思います。

メリット2:釣り場の混雑がない

岐阜県に住んでた頃は、釣り場に先行者がいて狙っていたポイントに入れなかったという経験が何度もありました。内地(沖縄の人は沖縄以外の日本のことをこう呼びます)には人がたくさん住んでるし、それこそ釣り人口も宮古島とは比べ物にならないぐらいいます。そのせいで最近はいたる所で釣り禁止・立ち入り禁止になった釣り場がどんどん増えてます。釣り人が捨てるゴミとか、漁師さんとのトラブルとかいろいろ原因はあると思いますが、とにかく釣りができる場所が減ってきているので一か所の釣り場に集まる人の多さがやばいですよね。酷い所なんて1m、2m感覚で他人が並んでいるような所もあります。


出典:https://ameblo.jp/tetu128/entry-12301047104.html

それに比べて宮古島ではそんな光景一度も見たことありません。釣り場が混雑することはまずありません。私が知る限りでは今のところ釣り禁止の場所は無いし、釣り人が多い場所であっても人が不快に感じない程度の距離はとれるぐらいの余裕があります。せっかく時間を作って大好きな釣りをしているのに、すぐ隣に他人がいたりすると結構ストレスになると思うんですけど、宮古島でそんな経験をすることはまずないかと思います。少なくとも私はこの2年半で一度もありません。場所取り問題とか混雑による余計なストレスがかからず快適に釣りを楽しめます。

デメリット2:釣り具の入手が困難

内地には釣具屋さんがたくさんあります。それこそ2階建て3階建ての大きな釣具屋があって、とりあえずそこに行けば欲しいものが絶対にある、という釣具屋が皆さんの近所にもあると思います。

ところが宮古島には大手の釣具屋が一社も入っていなくて、個人経営でやられてる小さな釣具屋が5店舗ぐらいあるだけ。そしてそこで取り扱っている商品は、先ほどちらっと話した宮古島で人気の高いフカセ釣りと打ち込み釣りにほぼほぼ特化した商品になっています。ルアーの品揃えは本当にごくわずかです。例えばブラックバス用のルアーは宮古島には売ってません。当たり前ですよね。宮古島にはブラックバスが居ないので。

だからほとんどの場合ネットで買うことになるんですが、それはそれで購入から到着までに7-10日はかかるというまた別の問題が出てきます。

そして個人的に本当に欲しいなって思ってるのが、中古釣り具屋。内地では当たり前じゃないですか。中古釣り具を専門に扱っている店もあれば、普通の釣り具屋さんでも中古釣り具コーナーを設置してる所も多いと思います。でも宮古島には中古釣り具屋っていうのが1店舗もありません。たぶん宮古島で人気のある釣り、フカセ釣りとか打ち込み釣りというのは全部餌釣りで、ルアー人口がめちゃくちゃ少ないんだと思うんですよ。一般的な中古釣り具屋で一番の品数を占めるルアーが宮古島ではあまり必要とされないし、釣り竿とリールだけの中古釣具屋っていうのは絶対商売的に成り立たないから、宮古島では中古釣り具屋ができないんだと思います。

でも私はルアーに関しては中古で全然いいと思っていて、宮古島にも中古ルアー屋さんがあったらいいのになってずっと思ってます。さすがに竿とリールは中古だと怖いなって思いますけど、ルアーならどれだけ傷だらけだろうが塗装が剥げてようが私にとってはぶっちゃけどうでもよくて、岐阜に住んでいた時は中古ルアーのフックとスプリットリングだけ新品にして使うっていうことがよくありました。じゃあヤフオクとかメルカリみたいなサイトで買えばいいやんって話なんですけど、これはこれで到着までに1週間から10日かかるという問題があるんです。「送料無料(沖縄・離島は除く)」とかね。

沖縄の離島・宮古島は釣り人にとって良し悪しがある

宮古島に移住したことによって移動という無駄な時間に人生を奪われることが少なくなって、さらに釣り場での混雑とか場所取り問題といったストレスが一切なくなりました。

その代わり移住前までやってきた釣りが日常的にはできなくなったり、釣り具の入手が困難といった問題が生まれました。

でも宮古島に移住したことで新しい釣りと出会うことができたし、今ではその釣りが本当に楽しくて気に入っています。良いことも悪いこともあると思いますが、魚釣りが好きで釣りのために移住を考えている方は特にどこに重きを置くのかということを考えて決断されてみてはいかがでしょうか。

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