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2022-08-05

宮古島移住と仕事について

岐阜県から宮古島に移住して約2年経ちました。今回は宮古島移住と仕事というテーマで話してみようかなと思います。これから宮古島移住を考えている方の参考になれば嬉しいです。

宮古島移住者のほとんどが観光に関わる仕事に就く

結論から言いますと、宮古島に移住した人のほとんどが観光業と言われる業種や観光客向けの商売をしているような、そんな仕事に就いています

  • 宿泊(ホテル・宿など)
  • レンタカー
  • 飲食(居酒屋・バー・カフェなど)
  • マリン(ダイビング・シュノーケリング・釣り・サップなど)
  • 写真(ウェディング・星空・ドローン空撮など)

もちろん私は宮古島に移住した人を全員知っているわけではないので、宮古島に移住した人のほとんどがって言う表現は語弊があります。私の知り合い移住者に限っては、という話しなんですけど、知り合いの移住者を一人ひとり思い出しながら皆どんな仕事してただろうと考えてみたらほとんど例外なく今挙げたような観光に関わる仕事をしているということに気が付きました。要は宮古島に来る観光客が顧客となるような、そこをターゲットとした商売・仕事をしているということです。

中には1つだけじゃなく複数の仕事を掛け持ちしてるという人もいます。例えば、宿をやりながら宿泊してくれたお客さんに対して別料金でシュノーケリングガイドをやっていたり、昼はレンタカー屋で働いて夜は居酒屋でバイトするという感じで。そして気になる給料なんですが、お察しの通り大体内地(沖縄以外の日本)に比べて低いです。だからっていうわけではないと思いますが、私の知り合い移住者に限っては3割ぐらいの人が独立・起業して自分で商売されています。逆に言うとそういう人が集まりやすい島なのかもしれません。

島民は島の仕事、移住者は観光業に就きやすい

この宮古島では宿・飲食・マリンのような観光客相手の商売は3年前のコロナ流行のようなイレギュラーでもない限り比較的安定的に一定の客が来るし、独立しやすいっていうのもあると思うんですけど、その分ライバルは半端なく多いです。でもそれは当たり前のことかもしれません。そもそも宮古島ってここ最近10年ぐらいで観光地として一気に人気が出て盛り上がってきた島。ここ10年で年々観光客が増えたし、それに合わせて観光客相手の商売に需要が高まるのは当然の流れです。

でもそうやってここ数年で新たに生まれた観光という需要に対して、元々島に住んでる島民の方だけではなかなか応えられないので、リゾートバイトというような形で労働力を県外から募るといった仕組みができてきました。

「仕事と寮(住む場所)を提供するからあなたも宮古島に来てリゾート気分で楽しく働いてみませんか?」

みたいな感じですね。そういうこともあって特に若い人たちは手軽にカバン一つで宮古島に移住できるような環境が整っています。でも逆に言うと観光業以外の業種、観光客が居なくても成り立つような商売をされてる業種に関しての労働力はもともと宮古島に居る島民の方だけでまかなえているんだと思います。

私の知り合いでも宮古島出身の方は観光業ではなくて観光とは関係のない仕事をしている人が多いです。今パっと思い浮かぶだけでも例えば病院、老人ホーム、車屋、工場、印刷、土木建築といった仕事をされています。もちろん一概には言えないですけど感覚的には宮古の人は宮古の仕事を、移住者は観光業をという傾向が強いような感じがします。宮古の仕事に移住者が入り込む隙がないというか。だから必然的に移住した人のほとんどが観光客相手の商売、観光業が一番就きやすいんだと思います。

ただ、これら観光に関わる仕事に共通して言えるのはターゲットとしているお客さんのほとんどが観光客で、お客さん1人1人と対面することによって成り立っている商売ということですね。ホテルもレンタカーも飲食もマリンも写真も絶対にオンラインで完結することができない業種です。お客さんに宮古島に来てもらって対面し、実際にサービスを体験してもらうことによって初めてお金になるという商売です。

でも私が宮古島に移住した約2年前はちょうどコロナに対して多くの人が敏感になってた時期だったし、緊急事態宣言が出されたりとかして観光客がほとんど居なくなった時期でした。だからリゾートバイトで来てた人はそのタイミングで職を失って地元に帰らざるを得なくなったという人も居ましたし、帰るまではいかないにしても別のバイトをして食いつなぐということをしてる人も居ました。

農業・漁業も盛ん

もちろん例外もあります。一部の知り合い移住者は観光とは関係ない仕事をしている人もいます。今思いつくところでいうと、農業・漁業ですね。サトウキビ・マンゴー・葉タバコなど宮古島ならではの農家でバイトという形で働いてたり、漁業組合の会員になって漁で生計立ててたり。農業も漁業も結局は観光客が減ったらある程度の打撃を受けるので全く観光と関係ないとは言えないですけど、観光業というくくりではないですからね。そういう方もいます。

実際私も移住してまだ2年ですけど毎年4月の1ヶ月だけモズクの収穫のお手伝いをバイトという形でやらせてもらってます。朝6時に起きて昼の12時ぐらいまで海に潜ってモズクを収穫するという内容。宮古島に移住して知り合った漁師さんに毎年お世話になっています。嬉しいことに今年もお誘いいただいたので、4月頃から毎日午前中はモズク収穫のバイトをしていると思います。

宮古島移住前と後の私はどんな仕事をしているか

じゃあモズク収穫以外の時期にお前は一体何をしてるんだという話しなんですけど、私の仕事は観光業ではありません。現在の私の仕事はWEB広告出稿の代行と、オンラインでのシルバーアクセサリー販売がメインです。もともと12年ぐらい前にホームページ制作とか、ブログ制作ということを独立してやってきたんですが、もう7年ぐらい前からホームページなんて誰でも無料で作れるし、ブログなんて誰も書きません。みたいな時代になってきました。昔皆がやってたブログ(アメブロ、FC2ブログなど)を未だにやってる友達いますか?皆Facebook、InstagramとかYouTube、TikTokしかやってないですよね。

だから当時悩みました。ホームページなんて誰でも作れるし、作ったとしてもそこにアクセスを集めるのが一番難しいわけで、それならFacebook、Instagram、YouTube、TikTokでいいわってことでホームページ制作とかブログ制作の需要がなくなってきたし、ライバルが増えすぎで価格が下がりまくったので個人レベルではもう無理だなということで、多少商売変えしながら現在ではFacebook、Instagram、YouTubeの広告運用とネットショップがメインの収益源となっています。

だから私の場合は観光業というわけではないんですけど、オンラインで完結する商売なので移住する前に住んでいた岐阜県でやってたことと、移住後の宮古島での仕事内容は全く変わっていません。

一つ変わったことと言えば、ネットショップの発送にかかる送料が倍になったということ。岐阜に住んでた頃から商品の配送には郵便局のゆうパックを使わせてもらってるんですが、例えば岐阜から東京に60サイズという一番小さな荷物を送る時にかかる送料は870円なのに対して宮古島から東京に荷物を送ると1,350円します。離島だからしかたないとは思いますが、この送料が高すぎるということが原因で決済寸前で離脱されるっていうことが結構あります。

ネットショップでデータを解析できるツールがあって、商品をカートに入れて名前とか住所とか入力していざ決済っていうタイミングで送料を含む合計金額が表示された確認ページで離脱している人がどれだけいるかっていうことが分かるのですが、このタイミングでの離脱率が増えました。今はAmazonで買えば送料無料というのが当たり前だし、かかったとしても数百円という中で送料が1,000円超えてくるっていうのは買う気が失せる原因なのかなと思ってます。私が仕事をする上で移住前と移住後で変わった部分と言えば、こういったところでの機会損失が増えたっていうところだと思います。あとはたまに起こる電波障害というか、原因は分からないんですが自宅のネットが繋がらなくなったりめちゃくちゃ遅くなったりすることがたまにあるので、ネットがないと成り立たない私の仕事にとってはかなり厄介です。

宮古島は移住者にとって意外と仕事が溢れている

私が宮古島に移住して感じた仕事の面、そして私の周りの移住者の皆さんを見ていて感じる仕事の面のことを考えると、宮古島という田舎ではあるけど観光がもの凄く盛り上がっているちょっと特殊な離島に移住するにあたって、移住者がこれから就ける仕事のほとんどが観光業、もしくは観光客がいなければ成り立たない仕事になる可能性が高いですが、それでも仕事自体は意外と多くて逆に人手不足な業界も多いです。

私のようにオンラインで完結する仕事を持ち込む場合も都会に比べたら少し不便なことがありますが、今のところ大きな問題もなくやれています。

これから宮古島に移住を考えている方にとって一番心配なのが仕事だと思います。今現在自分で何かしらの商売をされていて宮古島に進出してみようかなっていう人は別として、どこかの会社に勤めている方はその会社を辞めて宮古島で新たな仕事を探さないといけないわけですから、そのハードルはもの凄く高いでしょう。確実に給料は下がります。これは宮古島移住とは関係なく何処でも共通して言えることで、一般的には仕事を変えたら給料は下がるものだとは思いますけど。

10代、20代なら軽い気持ちでリゾートバイトやってみよ~でいいと思いますよ。でも30を過ぎてから宮古島への移住を考える場合はこの問題を解決しなければいけません。ましてや現在の宮古島は3年前のバブル期に比べると落ち着いたとはいえまだまだアパートの家賃が高いし、輸送にコストがかかる離島であるがゆえになにかと物価が高いので、寮が付いたリゾートバイトのような仕事でもない限り、家賃・光熱費・食費・保険料・年金といった生活する上で最低限必要になってくるお金を支払うだけでカツカツ生活っていうことにもなりかねません。それだとせっかくの宮古島移住生活が楽しめない可能性もあります。特に30代以上の方は独り身じゃなかったり守るものがあったりっていうので、そんなに軽いノリで移住できるというフットワークはもうないという方がほとんどかと思いますので、移住前に自分の収入と支出のバランスをある程度予測してくる必要があるかと思います。

ただ、宮古島では飲み代以外の金をほとんど使いません。内地では当たり前にしてた服買ったり靴買ったりみたいなことをほとんどしなくなるのでそんなに金が必要か?って言われると個人的には飲み代と釣りに行く金だけあればいいかなって感じですけど、これは別の話になるので今回はこの辺でやめておこうと思います。これから宮古島移住を考えている方の参考になりましたら幸いです。

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