ボガグリップ 30LBを購入して3ヶ月使ってみた素直な感想
ボガグリップ。これまで存在自体は知っていましたが、たかが魚を掴むだけの道具になぜ15,000円もかけるの?と思って3,000円ぐらいの安物のフィッシュグリップを使ってきました。しかし先日ボガグリップを購入することとなり実際に3ヶ月使用してみたのですが、今では本当に買ってよかったと思っています。
ボガグリップとは
お恥ずかしい話なのですが実はつい最近まで「ボガグリップ」というのはこのような形をしたフィッシュグリップの総称だと思っていました。
しかし実際はESTABOGA TACKLE社(エスタボガタックル社)という会社が出しているフィッシュグリップのことをいいます。つまり世の中に出回っている3,000円前後の安物フィッシュグリップのほとんどは、このボガグリップの偽者というか真似をした商品ということになります。本物のボガグリップには「BogaGrip」と「ESTABOGA TACKLE」の刻印が刻まれています。
特筆すべきボガグリップの特徴は2つあります。1つは国際ゲームフィッシュ協会の記録申請にも使用できるほど正確なスケールが付いていること。魚を挟んだ状態でそのまま重量を計測することができます。そしてグリップ部分がくるくると回転するため魚へのダメージを抑えることができるという点。
ボガグリップには計測できる魚のサイズに合わせて4種類のラインナップがあります。
- BOGA GRIP 15lb(15lbまで計測可能)
- BOGA GRIP 30lb(30lbまで計測可能)
- BOGA GRIP 60lb(60lbまで計測可能)
- BOGA GRIP 30lb Special(30lbボディーに60lbの大きなハサミ)
私の釣りスタイルや釣りたい魚を考えて今回は30lbを購入しました。
ボガグリップは安物のフィッシュグリップと何が違う?
一般的な安物のフィッシュグリップは1,000円~3,000円程度で購入できるのに対し、ボガグリップはサイズによって15,000円~30,000円を超えてくるものもあります。10倍の金額差がありますが、ボガグリップと安物フィッシュグリップの違いは何なのでしょうか。私なりに挙げてみました。
作りが丈夫で動きがスムーズ
ボガグリップは細部のパーツまでステンレススチール素材が使用されているため、海水に浸けても錆びることなくスムーズな開閉が期待できます。
実際に人差し指で開閉してみるとその違いははっきりと現れます。安物のグリップはバネが固く無駄な力が必要だったりガタつきがありますが、ボガグリップにそのようなことはありません。指先ひとつで非常にスムーズにスコスコと動いてくれるためとても気持ちがいいです。
さらにグリップ部分は安物のグリップに比べると固く滑り難い素材が採用されているため安心感があります。
少ない力でハサミが大きく開くのも嬉しいですね。実寸で2,7cmほど開きました。
グリップが回転するため魚へのダメージを軽減できる
魚種によってはフィッシュグリップで口を挟んだあとにめちゃくちゃ暴れるものもいます。特にトラウト系やナマズは体をグルグルと回転させながら暴れるため安物のフィッシュグリップだと口から外れてしまったり、魚の口(顎)が破壊されてしまったり、グリップごと持っていかれてしまうような経験をしたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
その点ボガグリップはグリップ部分がクルクルと回転してくれるので、万が一魚が暴れた際にも必要以上のダメージを与えることがありません。これがボガグリップを使うようになって一番メリットだと感じる点です。
ボガグリップの難点は重さ
しかしボガグリップにも1つだけ難点があります。それは自重。ボガグリップはめちゃくちゃ重いです。ウェブサイトの記載では30lbモデルの自重は460gとなっていますが、これは500mlのペットボトルとほぼ同じ重さ。実際は500mlのペットボトルのほうが少し思いのですが、不思議なもので見た目の金属感による思い込みなのか?感覚的にはボガグリップのほうが重く感じます。釣り中に常にこれを持ち歩くとなるとストレスに感じるレベルで重たいです。
ですから私はなるべく軽装でランガンしたいようなオカッパリでの釣りには向かないと思っていて、時と場合によってあえて安物のフィッシュグリップを使うこともあります。状況に合わせて使い分けてはいますが、ボガグリップは購入して本当によかったと思っています。
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