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2022-01-20

アマゾンにピーコックバスを釣りに行く前にキャストを猛練習しておいたほうがいい理由

今年はリカもブラジル・アマゾンで釣りキャンプすることになりました。狙う魚はピーコックバス。そして今回私たちが行く場所はネグロ川上流。年間に何匹も90cmオーバーの世界記録級サイズが釣れているというエリアで、もしかしたら私たちにもそのチャンスがあるかもしれません。ただ…一つ大きな不安がありまして、リカはキャストに自信がありません。アマゾンで釣りをするにあたってキャスト精度がめちゃくちゃ重要なので、出発までに練習して少しでも上手くなってもらいたいと思います。

アマゾンでの釣果はキャスト精度で大きく左右される

これまで私は3回にわたって合計20日間ほどアマゾン川でピーコックバスを狙った釣りをしました。たったの20日間なので未熟者も未熟者。たったこれだけの経験値をもとにアマゾンの釣りを偉そうに語ることはできません。そしてブラジル・アマゾン(アマゾナス州)と一言で言ってもその範囲は広大で、日本の面積が378,000 km²に対しアマゾナス州の面積は1,571,000 km²と約4倍です。

日本国内においても琵琶湖と河口湖では使うルアーや釣り方が全く違うように、アマゾンも釣りをするエリアによって釣り方が違ってくる可能性が高いので、たった数回の釣行で得た経験をもとに「アマゾンの釣りは〇〇だ!」と決めつけてしまうのは非常にナンセンスなのは分かっております。しかしその上でキャスト精度だけは絶対に高めておいた方がいいという思いだけは、釣行を重ねるたびに強くなっていきました。

ガイドが「あそこに投げろ」と言う場所にしっかり投げることができるかどうか。これだけで釣果は倍以上変わると思います。せっかくたくさんのお金と時間をかけて地球の反対側まで行くんですから、大きな魚をたくさん釣りたい。キャスト精度を高めることによってその可能性を少しでも上げることができるでしょう。

ではどんなキャストを練習しておいたほうがいいか。最低限次の2つはできるようになっておいたほうがいいです。

低弾道のオーバーヘッドキャスト

一番使うし絶対にできるようになっておいたほうがいいのが、低弾道のオーバーヘッドキャスト。ルアーがふわっと弧を描くようなキャストではなく、狙ったポイントまで一直線に飛んでくようなイメージです。これがなぜ重要かというと、アマゾンの釣りはルアーをできるだけ森の奥のほうにある木の根元を狙えば狙うほどバイト数が増えるのですが、ふわっとした弾道で投げるとルアーが根元にたどり着く前に上の葉っぱとか枝に引っ掛かってしまうのです。

だからできるだけ狙ったポイントに向かって一直線に向かっていくようなキャストができるようになっておくに越したことはありません。大雨でアマゾンの水が増水すれば木の枝や葉っぱと水面の距離も近づいてくるわけですから、より森の奥に投げなければならないシチュエーションが多くなってきます。そんな時にふわっとした弾道だと圧倒的に不利になってくるわけです。

さらにオーバーヘッドキャストは比較的飛距離も伸びますので、低弾道のオーバーヘッドキャストができるようになれば一級ポイントに船を近づけることなく遠くからアプローチできるという利点もあります。最優先で練習しておきたいキャストだと思います。

サイドキャストでのピン撃ち

低弾道のオーバーヘッドキャストができるようになったらもう一つ練習しておきたいのが、サイドキャストでのピン撃ち。オーバーヘッドキャストに比べると飛距離が出ない分より正確な場所にルアーを落としやすいので近場のピンポイントを狙いやすいし、手返しが圧倒的にいいため手数も増えます。あとは着水音をほとんど立てずにアプローチできるというのも利点。

狙いたいポイントとボートの距離が近い時、私は迷わずサイドキャストを選択します。ただ、バスボートのような大きなボートではなく小さいアルミボートに2,3人乗って釣りをする場合は基本的には船首に立った時にぐらいしか使えません。もし船の真ん中でサイドキャストをするのであれば、竿の長さによっては同船者にルアーを引っ掛けてしまう危険性がありますので十分にご注意ください。個人的には大体6ftぐらいまでの竿がアマゾンではストレスなくいろんなことができる長さじゃないかなと思っています。

琵琶湖のバス釣りとは全く違う。アマゾン遠征までに猛特訓しよう

ご紹介した2つのキャストで思い通りのポイントへルアーを落とすことができるようになれば絶対釣果は上がるし、逆に言うとこの2つのキャストができなかったら、下手すると1匹もでかい魚が釣れないと思います。

私は以前琵琶湖でボートのバス釣りにハマっていた時期がありました。

琵琶湖でボートフィッシングをすると基本的には魚探をかけながら目に見えないウィードとか地形変化を頭の中でイメージしながら狙っていくのですが、アマゾンでピーコックバスを狙う場合基本的には人間の目に見える木とか壁に付いている魚をダイレクトに狙っていくような感じになります。そもそもそこまでキャストが届かなければ釣れませんし、狙うべきポイントが目に見えているならそこをダイレクトに狙えるようになっておいた方がいいに決まってるじゃないかという話です。

だから逆に言うとアマゾンの釣りは琵琶湖のバス釣りよりも簡単で分かりやすい釣りなのかもしれません。琵琶湖のバス釣りの場合、経験値がものを言います。そのポイントに入るタイミングとかボートの流し方とか、長年その場所でやりこんできた人じゃないと分からないってことが多いですが、アマゾンの場合その場所で釣りをするのが初めてでもキャストさえ上手く決まればでかい魚が釣れる可能性が高くなるっていう、とても分かりやすい釣りです。しかもキャストなんてアマゾンじゃなくてもどこでも練習できますしね。

余談ですがめちゃくちゃ大事なキャストの話

これまで20日間ほどアマゾンで釣りをしてきましたが、最初は「もしかしたら…」という程度の疑念だったのが今は確信に変わったことがあります。それは、ガイドはある程度キャストができる人にしかポイントを教えないということです。逆に言うとガイドに「こいつに言っても無駄だ」と見切りを付けられてしまったら美味しいポイントを教えてもらえないということです。もちろん人にもよるでしょうし、ガイドから直接そのような話を聞いたわけではありませんが少なくとも私の経験談では、間違いなくそんな気がしてます。

「あそこに投げてくれ」

「OK、任せておけ」

このやり取りが当たり前にできることによってお互いに安心感が生まれます。

「こいつなら安心してポイントを教えられるな」

「やっぱガイドが言うことは間違いないな」

言葉がほとんど通じない中で「こいつなら大丈夫だ」とガイドの信頼を勝ち取るために一番分かりやすいのが正確なキャストができるかどうか。限られた時間の中でガイドは私たちになんとかして釣らせてやりたいと思っているからこそ、大切な一級ポイントには正確にルアーを落としてほしいはず。その期待を裏切らずしっかりキャストできるようになっておくのはガイドとの信頼関係を構築するうえで非常に重要なことだと思っています。

ゴルフの打ちっぱなしと本番(コース)とでは全然違うのと一緒で、陸上での練習と不安定なボートでの実践とでは雰囲気も投げやすさも全然違うので本番は100発100中練習通りに上手くいくということはありませんが、練習すればその分だけ釣果が上がることは間違いないことなので遠征当日までみっちり練習してさらに制度を上げておきたいと思います。

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