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2025-02-16

【2024年版】アマゾン釣り遠征にかかる予算って実際どうなの?

これまでアマゾン川での釣りを何度かご紹介させていただきましたが、本日はアマゾン川でのピーコックバス釣り遠征にかかる費用(おおよその予算)についてお話してみたいと思います。いつかはアマゾンに行って釣りをしてみたいという方にとって参考になりましたら幸いです。

最も一般的な日程でアマゾン釣り遠征にかかる費用を考えてみる

アマゾン川と一言で言ってもその範囲は広大なのでアマゾンで釣りするのっていくらかかるの?って聞かれてもざっくりしすぎてて答えられないっていうのが正直なところで、どこに行くのか、何を釣るのか、誰と行くのかなどによってかかってくる費用は全く違ってきます。ただ、私たち日本人がアマゾンにピーコックバスを釣りに行くとなるとほとんどの場合ネグロ川という名前の川で、ツクナレ・アスーという種類のピーコックバスを狙うことになるかと思います。というかこれが最も一般的だと思います。

※tucunarés – Crédito – Wellerson Santana

そのためまずはブラジルのマナウスまで飛行機で移動し、最終的にはバルセロス、もしくはサンタ・イザベルという街まで行かなければなりません。下のMAPで日本からの位置関係を確認してみてください。

本当に地球の裏側です。それなりの日数と費用がかかることが安易に予想できるかと思いますが、今回はより正確な金額が出せるように以下の条件を付け加えます。

  • 渡航日数は約15日間(移動日を除き釣りができるのは7日)
  • 日本のツアー会社は通さず基本的には個人手配の旅
  • 基本的には釣りオンリー(観光やショッピングは一切しない)
  • ネグロ川バルセロス周辺でのホテルボートフィッシング
  • ターゲットは主にピーコックバス(ツクナレ・アスー)
  • 成田空港から出発
  • 空港までの移動手段は飛行機
  • マナウスまでの飛行機はカタール航空・LATAM航空を利用
  • バルセロスまでの移動はBarco Comandante Natalというフェリーを利用
  • 現地での移動手段はタクシー

以上の条件で約15日間のアマゾン釣り旅にかかる金額を算出させていただきます。※これからご紹介するのは私が2024年1月にアマゾンに行った時の実際の費用です。言うまでもなくかかる費用のほとんどが為替レートによって変動します。

成田空港までの移動にかかる費用

成田空港までは飛行機や車、電車などの公共交通機関を利用して移動することになりますが、お住まいの地域によってかかる料金が大きく変わってくるかと思います。私は沖縄県宮古島という離島に住んでいるため飛行機を利用しました。車で行かれる場合、空港の有料駐車場に駐車することになるかと思います。成田空港の駐車場料金はこちら

  • 宮古島⇔成田空港 JAL航空券:約30,000円

マナウスまでの飛行機にかかる費用

成田空港に到着したらいよいよブラジルへ向けて出発です。まずはブラジル・サンパウロ空港(GRU)まで行かなければなりません。

今回はカタール航空を利用することにしました。その理由はいくつかあって、カタール航空を利用するとサンパウロまでの経由地としてカタール(ドーハ)で乗り継ぎがあるのですが、このドーハ・ハマド国際空港は清潔感、高級感があり、ラウンジが利用できるステイタスをお持ちの方はトランジットが非常に快適。そしてカタール航空は機内サービスが良く、機内食も美味しいのでブラジルに行くときはいつも利用させてもらっています。

また、別の航空会社を利用してアメリカ経由でサンパウロに行く場合はアメリカの空港をトランジットで利用するだけでもESTA(米国の電子渡航認証システム)の取得が必須。費用はそれほど大した金額ではありませんが考えることが一つ増えるのが面倒ですし、個人的にアメリカの空港にはいい思い出がありません…。物価が高すぎる(しょぼいハンバーガーセットが4,000円もする)ので空港での食事が高くついたり、初めてのロストバゲージもアメリカで経験しています。

少し脱線しましたが、ブラジル・マナウスまでの飛行機移動にかかった金額は以下の通り。

  • 成田⇔サンパウロ はカタール航空国際線航空券:約220,000円
  • サンパウロ⇔マナウス はLATAM航空国内線航空券:約100,000円

マナウス行きの飛行機は窓際席をとっておけばどこまでも続くアマゾンの景色を堪能できます。

ホテルにかかる費用

マナウスに到着したら次はフェリーでバルセロスに向かうことになるのですが、多くの場合マナウスに到着する時間との兼ね合いでマナウスで一泊することになるかと思います。ブラジルのホテルは日本に比べると安く、例えばマナウス空港からほど近い一般的なランクのホテル(日本のビジネスホテルクラス)で1泊約4,000円程度。

私はいつもBooking.comで予約しています。

余談ですがサンパウロやマナウスは治安が悪く日本人は狙われやすいので夜道は決して一人で歩かないでください。団体で行動するか、むやみに外をうろつかないでください。と、ブラジル人のガイドに口酸っぱく言われました。

  • 移動日のホテル代(行き/帰り2泊):約8,000円

タクシーにかかる費用

空港からホテルまでの移動やホテルから漁港までの移動はタクシーを利用しました。タクシー代は日本に比べると非常に安く、乗車人数で割ることもあってほとんど気にしなくてもいいレベルだと思います。また、ブラジルではUberが使えるのでぼったくられる心配はほとんどないと思います。

  • タクシー代総額:約2,000円

食費にかかる費用

こればっかりは個人差があります。現地の安いレストランであれば1食1,000円程度で食べることもできますし、高級レストランに行けばそれなりに値が張ります。東京を出発してからバルセロスに着くまでの移動日、そして釣りを終えてバルセロスから東京へ帰るまでの移動日にかかる飲食代は実費。今回はブラジルの一般的なレストランを利用することが多かったですが私はビールをたくさん飲んだのでちょっと高くついたかな。

  • 飲食代総額:約30,000円

バルセロスまでのフェリーにかかる費用

次に向かうのはバルセロス。マナウス⇔バルセロスの交通手段はセスナかフェリーかの二択になります。セスナを利用すれば早く着くことができますが料金は非常に高額。フェリーは費用を安く抑えることができる分時間がかかる。悩みどころですが今回私たちはメンバーと相談してフェリーを利用することにしました。

フェリーの名前はBarco Comandante Natal。マナウスからアマゾン各地に人や物資を運ぶ連絡船です。

三階建てになっていて一階は主に物資エリア。二階と三階が人間の乗る場所になっていて、多くの客はハンモックを持参してハンモックに揺られながら移動します。

私たち日本人は二段ベッドやテレビ、エアコン、トイレ、シャワーが付いたスイートルームをとりました。1人あたり往復28,000円で朝食、ランチ、ディナーも付いています。

三階のデッキではアマゾンの大絶景を眺めながらこれから起きる出来事に心躍らせて皆で語り合ったり、ビールを飲んだり。マナウスを出てからバルセロスに到着するまでにかかる時間は24~30時間と非常に長いですが、このフェリーでの旅は最高でした。6時間の誤差はアマゾン川の水位によって座礁しないようにゆっくり進むことがあるためです。

  • マナウス⇔バルセロス フェリー代:約28,000円

釣りライセンスにかかる費用

意外と知られていないのですが、アマゾン川で釣りをするにはライセンスが必要です。もしもライセンスを持っていない人がアマゾン川で釣りをしたことが関係者に見つかった場合、その時に所有しているタックルを全部没収されるそうです。現地のルールには従いましょう。

ライセンスは取得した日時から1年間有効です。

  • バルセロスの釣りライセンス:約10,500円
  • アマゾンの釣りライセンス:約3,500円

ホテルボート(釣り)にかかる費用

今回はホテルボートで快適なアマゾンフィッシングとなりました。お世話になったのはBarcos Angatu

この大きな船で7泊8日宿泊しながら7.5日間毎日アマゾンで釣りができるという夢のようなプラン。一言でいうと最高でした。ホテルボートでの釣りには基本的に以下のものが全て料金に含まれています。

  • 全日程の食事(美味しい!)
  • 2人1組の個室(二段ベッド、タオル、トイレ、シャワー、エアコン)
  • 毎日のランドリーサービス
  • ドリンク飲み放題(水、ジュース、ビール、ウォッカ、カイピリーニャ、ウイスキー等)
  • 釣り用モーターボート(50 HP エンジン、エレキ付き)
  • スターリンク(無料インターネット)

そのためホテルボートに乗り込んだ瞬間から釣りを終えて船を降りるまでの8日間は1円もお金を使いません。非常に快適なアマゾンフィッシングを楽しむことができます。

  • ホテルボートフィッシング代(7泊8日):約240,000円

で、結局アマゾンのピーコックバス釣り遠征にかかる費用の総額は?

今回私がアマゾン・ネグロ川のピーコックバス釣り遠征にかかった大人1人あたりの金額は、

  • 空港まで飛行機移動 30,000円
  • 成田⇔サンパウロ航空券 220,000円
  • サンパウロ⇔マナウス航空券 100,000円
  • 移動日のホテル代(行き/帰り2泊):8,000円
  • タクシー代総額:2,000円
  • 飲食代総額:30,000円
  • マナウス⇔バルセロス フェリー代:28,000円
  • ホテルボートフィッシング代(7泊8日):240,000円
  • バルセロスの釣りライセンス:約10,500円
  • アマゾンの釣りライセンス:約3,500円

総額672,000円となりました。

ただしこれはあくまでほんの一例にすぎません。2024年1月に私がアマゾンに行った時の費用が約672,000円だったというだけの話で、どんなタイプのツアーを組むかによっても金額は大きく変わってきますし、ツアー会社にお願いすれば全然違ってきます。為替レートが変われば当然これよりも安くなったり高くなったりしますし、釣り具を買ったり観光したりすればその分費用はかかってきます。

実際私が初めてアマゾンに釣りをしにいった2019年は完全個人手配のキャンプスタイル8日間の釣りで飛行機代含め総額350,000円程度しかかからなかったです。当時は東京⇔サンパウロの航空券が130,000円程度だったんですよ。5年経った今、全てが2倍以上になっています。

アマゾン川での経験はプライスレス

アマゾン川で釣りをするとなるとそれなりのタックルを集めるところから始めなければなりません。そして黄熱病の予防注射やマラリアの薬などのことも考えるともっともっと費用はかさむでしょう。これはあくまで2025年現在の為替レートで考えた場合ですが、今初めてアマゾンに行くならざっくり80万円~100万円ぐらい見ておいた方がいいのかもしれません。

しかし、アマゾン川で経験すること全てがお金にはかえられない価値のあるもの。何度でも行きたい、そんな場所です。

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