釣りに特化したフィッシングサップSOUYU STICK ADVENTURE 10’10”を3年間使った感想
私はSUPフィッシングを初めてもうすぐ3年になります。いつも使ってるSUPはSOUYU STICKのADVENTURE 10’10”というモデル。
今日はこのSUPを3年間使った上で感じたことなどをレビューしてみたいと思います。現在のADVENTURE 10’10”はモデルチェンジして少し変わってますが、これからSUPフィッシングを始めようと考えている方の参考になれば嬉しいです。
SOUYU STICK ADVENTURE 10’10”の大きな特徴としては以下の2つであると考えています。
- インフレータブルSUP(空気で膨らませて使うSUP)
- フィッシングSUP(釣りに特化したSUP)
この2つの特徴について、それぞれメリットとデメリットをご紹介したいと思います。
インフレータブルSUPのメリット
空気で膨らまして使うインフレータブルタイプのSUPは普通のSUPに比べて圧倒的に軽いので持ち運びが楽だし、使わない時は空気を抜いて小さく折りたたむことができるのが強み。庭や倉庫などの保管場所がない家だったり、上階まで階段を上らなければならないアパートなどでも自宅でコンパクトに保管することができます。
それと同時に軽自動車のような小さな車でも釣り場までの運搬が楽にできるし、受託手荷物として預けることができるので、飛行機を使った遠征釣行も比較的楽にできるのかなと思います。実際に私の知り合いでも宮古島まで飛行機でSUPを持ってきて釣りを楽しんでいるという人もいます。
空気で膨らますと聞くと浮き輪とかゴムボートみたいなボヨンボヨンした感じを想像する人も多いと思いますが、このSUPはかなり強い空気圧まで耐えられるように設計されていて、既定の空気圧をかけるとめちゃくちゃパンパンになります。水上で使用していると本当に板に乗っているのと錯覚するぐらい固くなります。知らない人が触ると「えっ?これ空気なの?」ってよく言われるほど。
推奨空気圧は12~15PSIとなってますが、私はいつも10~11PSIで使ってます。手動ポンプでこの空気圧まで膨らませるにはかなりの時間と知力が必要となりますが、SOUYU STICKのSUPには電動ポンプが元々付属されているので車のシガーソケットから電源をとってボタン1つで楽に膨らますことができます。
インフレータブルSUPのデメリット
インフレータブルタイプの最大のデメリットとしては、やはりパンクする可能性があるということになるかと思います。例えば以下のような事例があります。
- 持ち運んでる時に木の枝や尖った岩に擦れて穴が開く
- 釣った魚のヒレが刺さって穴が開く
- 釣り針が刺さって穴が開く
こういった事故は結構あるみたいです。実際私もこの3年間で3回、穴が開いて空気が抜けた経験があります。釣った魚のヒレが刺さって小さな穴が開いたという事故が2回、ダツのキバが刺さって穴が開いたという事故が1回。
その都度シューグーというボンドで補修して今も問題なく使えてますが、海の上にいる時になんらかの原因で大きな穴が空いてしまった場合は沈没するリスクがゼロではありません。これだけはインフレータブルSUPの最大のデメリットかなと思います。あとは空気は熱で膨張するので、SUPに空気を入れた状態で日中の炎天下に放置しておくと破裂するといった事故もあるようです。水の上に浮いてれば水温で冷やされるのでよっぽど大丈夫みたいなんですけど、それが恐いので私は既定の12~15PSIというのは無視して11PSIで使ってます。
釣りに特化したフィッシングSUPのメリット
SOUYU STICKからはたくさんのSUPが出てますが、このADVENTUREというモデルに関しては初めから魚釣りをすることを前提として設計されているフィッシングSUPになっています。まずメインの部分に加えて両サイドにアウトリガーというサイドフロートのようなものがあります。アウトリガーはメインの気室と違ってカチカチになるというよりはゴムボートに近いぐらいの空気圧しかかけることができません。手で握ると少しボヨンボヨンと凹むぐらいの感じになっています。このアウトリガーがあることによって安定感が増すので、よっぽどの大波でもない限り人間が落ちることはあってもSUP自体がひっくり返ってしまうということはほぼほぼないかと思います。
そして実際に3年使ってみて強く感じているのは、アウトリガーがあることによってメインの部分を守ってくれるという考え方もあるんじゃないかなと思っています。私が過去に3回穴を開けられたのは全部このサイドの部分です。穴が開く時は大体魚をランディングする時とリリースする時が多いと思うんですが、メインの部分に穴を開けられるよりは全然マシというか、アウトリガーがメインの気室を守ってくれるという安心感があります。
そしてSUPにDカンがたくさん付いてるので、フィッシュグリップやプライヤー、ランディングネットなど海に落としたくないものをカラビナでたくさん繋いでおけるっていうメリットがあったり、ロッドホルダーが2つ付けれたり、エレキマウントが付いてたり、SUPをちょっとしたボートのような感覚で釣りに使えるというメリットがあります。
釣りに特化したフィッシングSUPのデメリット
ただ、逆にこれらの装備がデメリットと感じる方もいるかもしれません。こればっかりは人それぞれ釣りのスタイルが違うので個人差があるかと思いますのであくまで参考程度にしてください。
これはいつも私が釣りをする時に載せてる買い物カゴなんですが、基本的には私がSUPで釣りをする上で必要な道具は全部この買い物カゴに入れてSUPに積んでいます。
そのため現在の私はADVENTURE 10’10”にもともと備わっている装備のいくつかが今では邪魔だなと感じているものがあります。一つ目にロッドホルダー。
現在私は買い物カゴを改造してロッドホルダーを作って使ってます。そのため最初から付いているロッドホルダーを使うことがなくなりました。ロッドホルダー自体は抜き差しできるようになっていますが、ロッドホルダーを取り付ける部分は取り外しができません。物を置けなくて結構邪魔だなと感じることがあります。
次にSUPの真ん中に設置されたDカン。
この2つが立ち上がって漕いだりキャスティングするときにちょうど足を置く部分にあるため足の裏にあたってちょっと痛いんです。
でもその他の装備に関しては全部重宝していますし、釣りのスタイルはどんどん変わっていくと思います。私もこの3年でSUPに載せる装備はどんどん変わってきました。最初のうちはロッドホルダーを使っていて「便利だな」と感じていた時もあったし、風向きと潮の流れによっては真ん中のDカンに碇のロープを取り付けるのが一番良い時もあるので、人それぞれのスタイルによって感じ方は変わってくるかと思います。
これからSUPフィッシングを始めたい方へ
これからSUPフィッシングを始めてみたいと思った時に、今はたくさんの選択肢があります。SUPにもいろいろあるし、価格帯もいろいろで悩むことは多いと思いますが、もしSOUYU STICKのSUPに興味が出て何か聞きたい事などがあれば私のInstagramでご連絡ください。最初にもお話したようにこのADVENTUREは現在モデルチェンジしてデザインや装備が若干変わっていますけど、宮古島で販売代理店をやっている知り合いがいますので分かる範囲でお答えさせていただきます。
最後になりますが、SUPはボートや遊漁船などに比べると気軽に沖に出れて、おかっぱりに比べて釣果は確実に上がります。
立ち上がってキャスティングできたり、疲れたら横になったりもできます。さらにカヤックに比べて再乗艇が簡単なので途中で海に入って泳いでみたりとかいろんな楽しみ方があって本当にお勧めです。これから始めようかなと考えてる方の参考になりましたら嬉しいです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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