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2020-04-23

【事業者向け】コロナウイルスで廃業・倒産寸前の今こそ決断すべきかもしれない

こんにちはEldoradoです。私は主にネットショップでオリジナルアクセサリーの販売を行なっているのですが、もれなく今回のコロナショックの影響を受けています。ネット販売だから関係なさそうに思えますが、おそらく景気の悪化を見込んで無駄な消費を抑えようという動きではないかな?と思っています。

今日は少し厳しい話になるかもしれません。しかし今の私達にとって、とくに事業者さんにとってはとても大切なことなんじゃないかなって話をしてみたいと思います。と言ってもそれはすでに皆さんも薄々気付いていることなんじゃないでしょうか。まずはここで一つ、「進化」に関する逸話をご紹介しましょう。

進化を拒んだ古代魚と陸に上がったカメ

それは今から数億年前。雨が降らない日が何日も何日も続いていた。そんなある日のこと池の最長老のカメが、池のみんなを集めてこう言った。

「この池の水は、年々減りつづけておる。あと10年もしないうちに干し上がるじゃろう。」

若いフナたちはざわついた。

「そんな!俺たち死んじゃうのかよ!そんなことあるわけないじゃん」

年老いたカメは続けた。

「じゃが、我々が生き延びる方法が一つだけある。皆、今日から少しずつ陸に上がる練習をするんじゃ。はじめは苦しいかもしれん。しかし少しずつでいいから陸でも呼吸ができるように練習するのじゃ。我々にはそれしか生き延びる方法はない。今日10秒陸に上がれたら、明日は11秒・・・というように、少しずつでいいから、やるしかないんじゃ。」

にわかに信じ難い話だが、池のほとんどの若いフナたちは陸に上がる練習をするようになった。しかしまるまる太った巨大な鯉だけは「バカバカしい」と言って拒んだ。毎日毎日陸に飛び上がり苦しむ他の魚たちを見て笑った。

・・・やがて5年が過ぎた。池のフナたちは皆、肺の機能を獲得し、水中でも陸上でも自由に呼吸ができる体に進化していた。

「お前たち、よくやった。次は食べる物を変えなくてはならん。陸の上にある木の実や虫を喰えるようになるのじゃ。」

陸で生活していくには、陸にあるものを食べなくてはならない。若いフナたちは、まずい木の実や虫を食べた。そのころ、太ったコイはというと、とてもハッピーな気分だった。なぜなら、池のみんなが陸に上がって食事をするようになったため、池の食事を独り占めできたからである。大好きなミミズを腹いっぱい食べ、また一段と肥えていった。だが、カメの言う通り、池の水は年々減っていた。コイはそれに薄々気づいてはいたが、いつか大雨が降り、今まで通りの生活がいつまでも続くと信じていた。

・・・そして、10年が過ぎた。あんなにあった池の水は、今ではただの水たまり程になってしまった。そしてそこには瀕死のコイが横たわっていた。

「助けて・・・くれ・・・」

「皆と同様、お前にも生き延びるチャンスはあった。じゃがワシの忠告を無視したのはお前自身じゃ。自業自得というものじゃな。」

「そ・・・そん・・・な・・・」

「世の中は絶えず変化していく。それに合わせて我々も変化せねばならん。変化するか、しないかを選択する余地などないのじゃ。」

「うぅぅ・・・」

「かわいそうじゃが、進化することを拒んだ者に未来はない・・・」

やがてコイは呼吸をしなくなった。フナたちは、陸上で生活するために獲得したその手をそっと合わせた。

引用:なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか? 第1話 進化を拒んだ古代魚と陸に上がったカメ ~生き残るには進化するしかない~

いかがでしたでしょうか。これは2007年に初版が発行されたベストセラー「なぜ、エグゼクティブはゴルフをするのか?」という本の中で紹介されている物語というか作り話なんですが、私なりに少しアレンジしてみました。この話、なんかどっかで聞いたことあるような気がしませんでしたか?はい、そうです。この話はまさに今の私達が経験しようとしていること、そのものです。

もうあの頃の日本には戻らない

新型コロナウイルスが本格的に騒がれるようになってきた2020年3月頃から私達をとりまく環境は大きく変わりつつあります。しかし誰もが2020年2月まで当たり前のようにしてきたごく普通の生活がいずれは戻ってくるんだと信じています。というかそう信じたいと思っています。だから2月までのごく当たり前の生活・仕事をなんとか維持しようとするし、そこになんとかしがみつこうとしています。

先ほどの物語でいうと雨が降らない日が何日も続いて池の水位が下がってきているのは分かっていながらも、またいつか大雨が降ると信じて今まで通りの生活を送ろうとするコイと同じですね。でもこれってめちゃくちゃ危険だと思いませんか?もう大雨は降りません。もう2020年2月まで当たり前にあった生活・環境は戻ってこないと思って間違いないと思います。

倒産・廃業・失業者急増は確実

現在は日本だけでなく世界中で国境封鎖・都市封鎖が起こっていて経済が完全にストップしています。そしてこの状況があとどれだけ続くのかすら分からず、私もゴールが見えない不安に押しつぶされそうです。すでに企業の廃業・倒産も出てきましたが、この1,2ヶ月でさらにバッタバッタと潰れていくでしょう。

先日ニュースになっていたのはタクシー会社のロイヤルリムジン。事業の一時休止で運転手を600人解雇しましたよね。事業を休止することで運転手に給料が出なくなるかわりに、運転手が失業手当を貰えるように、なんとか今を生き延びることができるようにするための判断だったかもしれませんが、今はこのように営業活動が完全にストップして自社では給料を払えないので、従業員の生活を守るために解雇するということもあります。会社では払えないから国から貰ってねみたいなことですね。飲食・宿泊といった観光業とか本当に悲惨だと思います。

ということはそれだけ多くの失業者が出ます。しかも新たな雇用先なんて当面の間はないでしょう。自殺者急増は容易に想像できるし、日本の治安が悪化することは間違いない。このままだと絶対刑務所足りんやろってレベルだと思います。

現状を耐え凌ぐ努力ではなく変化することを決断する

もう池の水は半分まで減ってきているんです。そしてもう雨が降ることはないでしょう。今こそ、陸に上がる決断をしなければなりません。変化をすることはとても怖いですし、変化する道を選んだからといってそこには何の保障もありませんが、半年後、1年後に干からびた水溜りで仰向けになりたくないなら今変わろうとしなければなりません。

私も小さいながら一事業者として考えていることがあるのですが、2020年2月までの環境ありきで商売をされていて、現状すでにきついという事業者さんは、このタイミングで撤退というか損切りして2020年3月以降の環境に適応した新たな商売を始める決断をしなければならないかもしれません。もちろん私を含めです。

とても厳しい状況ではありますが、幸い私はまだ少し余裕がありますので、お付き合いのある皆さん、何か力になれることがあれば言ってください。頑張っていきましょう!

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