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2019-04-24

パックロッドなんて釣れれば何でもいいと思っていた私がパックロッドをオーダーメイドするに至った経緯

この度、滋賀県大津市でロッドビルディング用品・オリジナルロッド製造販売をされているインターシュートさんにて、海外遠征用の4ピースパックロッドを作っていただきました。まさに私が求めていた竿。感動的な仕上がりです。

安いパックロッドでも魚釣れるやん

基本的に私は竿なんてルアーが飛んで魚を釣れればなんでもいいと思っていました。例えばブラックバスを釣るための竿は各メーカーからたくさん販売されていますが、10,000円程度で買えるものもあれば50,000円を超えるものもあります。私はあの竿を所有したい!というブランド志向やメーカーのこだわりは一切ありません。10倍も値段が違っても高い竿を使えば10倍魚が釣れるわけでもないし。何が違うの?って思っていました。

そんな私ですが、ここ数年はタイ、台湾、マレーシアを中心とした海外の釣り堀での釣りにハマり、飛行機での持ち運びの利便性からパックロッドを購入することが多かったのですが、やはりパックロッドも値段はピンキリ。そんな中私がよく使用してきたパックロッドはワールドモンスター654MとナマゾンモバイルC594MHでした。

これらのパックロッドを選んだ理由は、4ピースで安かったからです。私は夫婦で釣りをするため、タックルは必然的に2セット必要となります。中には60,000円以上するパックロッドもたくさんある中、この2つのモデルに関しては価格が20,000円程度と非常に安価。手が出しやすかったというのが竿選びの理由で、竿のスペックなどの細かいことは一切気にせず、自分でよく調べることもしないままAmazonでポチっと。

約1年半ほどこの2本でアジアの釣り堀をいろいろ巡りましたが、ワールドモンスターもナマゾンモバイルも4ピースで飛行機での持ち運びが非常に楽で、釣り堀でバラマンディやスネークヘッドを釣る分には全く問題なくルアーも飛ぶし魚も釣れるし必要十分でした。まぁ細かいことを言えばもう少しグリップが長いほうがいいなとか、マイクロガイドがストレスだなっていうのはありましたが、海外の釣り堀で1日釣りを楽しむ分には特に大きな問題もなく使えてました。そう、釣り堀では・・

安いパックロッドでは太刀打ちできなかった

それはダム湖で天然のジャイアントスネークヘッド(チャドー)を釣ったときのこと。そのダム湖には過去に4回ほど通っていますが、いずれも小さなチャドーが釣れるのみの厳しい釣果が続いていました。しかしある日初めて7~8kgクラスのチャドーがヒットしたのです。そのパワーは想像を絶するものでした。

さらに釣り堀(オカッパリ)とは違って魚がボートの下をくぐって自分よりも後ろの方向へ猛烈な勢いで走っていくのです。釣り堀では絶対にあり得ない方向へ思いっきり竿を曲げられ、私は心の底から「竿が折れる」と思いました。と、次の瞬間。私の脇に挟んだグリップエンドがズルっとすべりロッドのバット部分を船縁に強打。

これまでもずっとグリップがもう少し長ければいいのになぁと思いながら使ってきたのですが、まさかこんな大事な所でその不満が爆発することになろうとは。この時は幸い竿も折れずジャイアントスネークヘッドを無事に手にすることができたのですが、強打した竿のダメージは大きく結局その1時間後に折れてしまいました。その時の様子はこちら→タイでチャドー(ジャイアントスネークヘッド)を釣った話

この瞬間にはじめて私はパックロッドなんて釣れればなんでもいいという考えから、人生に何度あるか分からないワンチャンスを確実にものにできるパックロッドが欲しいという考えに変わったのです。

パックロッドをオーダーメイドできるだと!?

これまで使ってきたパックロッドが折れてしまったので次の1本を買わなければなりません。しかし私は先述した通り竿やリールなんて釣れればなんでもいいと思っていましたので、市販されているたくさんのロッドに全く興味がありません。どんな竿があるのか、そして私が求めている竿がどんなものなのか。何を買うべきなのか。そういう知識がゼロなのです。

そこでYouTubeで皆さまに相談してみました。

すると本当にたくさんの方から「こんなパックロッドがいいよ」というアドバイスや、たくさんの選択肢を提案していただきました。逆に混乱・・笑

その中でとても気になるコメントをいただきました。それが今回オリジナルパックロッドを作っていただいたインターシュートの牧さん。ロッドビルダーという言葉を聞いたのもこの時が初めてでした。まさか竿をオーダーメイドできるなんて。市販されているパックロッドの中で選ぶのではなく、自分の好みに合わせてゼロから組み上げていくことができるということでしたのでさっそくお店にお邪魔させていただき、ロッドがどのようにして作られているのか、パックロッドとはどんなものなのかなどロッドを作るプロのお話を聞くことができました。

そしてさっそくオリジナルパックロッドをオーダー。私の希望はこれまで同様に海外の釣り堀での釣りや、不安定な船から狙うジャイアントスネークヘッドの猛烈な引きにも耐えられるような強い竿。そして私が海外で気持ちよく釣りができると思う3つの絶対条件をお願いしました。

  • 4ピースで持ち運びが便利
  • グリップは脇にがっちり挟める長いもの
  • ガイドは大きく

その他の細かな部分は素人の私がごちゃごちゃ言うよりもプロにお任せしたほうがいいと思い、基本的には牧さんにお任せしました。

オリジナルパックロッドが完成!感動的な仕上がり

制作をお願いしてから約1週間で竿が完成したと連絡があり、さっそく引き取りに伺いました。

Lates Captor P47 B67MH-ti9 【Eldorado Signature Model】

なんと1本の竿に対しグリップが4つ。写真の上からご紹介します。

  • ショートグリップ:ジャークベイト、トップウォータープラグを使う時や比較的小さな魚を釣る時に使用
  • スタンダードグリップ:対怪魚用の力強いファイトに対応した一般的な大きさのグリップ
  • ロンググリップ:私の要望通りしっかり脇に挟みこんでパワーファイトできるグリップ
  • エキストラロンググリップ:フォアグリップをさらに長く設計したストロングモデル

その場ですぐにグリップを変えられるため、使用するルアーや対象魚に合わせて最適のものを選ぶことが出来ます。あまり多くの荷物を持っていきたくない海外遠征には非常にありがたい仕様。スーツケースの中に必要なグリップだけを持っていけばいいわけですから。最高です。

そしてガイドは強くて軽くて錆びないチタンガイドを採用。全てダブルフットガイドで強度もバッチリです。

比較的太めのラインを使用する私の要望通り、ガイドは大きく設計していただきました。左からラテスキャプターB67MH、ナマゾンモバイルC594MH、ワールドモンスター654M。

これでキャスト時にリーダーの結び目がガイドにガチッと引っかかるストレスもなくなりそうです。

スレッドはブラウンを基調にしながらゴールドでアクセントを付けてもらいました。美しい・・。

インターシュートさんは琵琶湖まで徒歩3分という好立地。さっそく琵琶湖で試し投げしてきました。

ジャイアントスネークヘッドによく使用するバズベイトからビッグベイトまでストレスなくキャストすることが出来き、リーリング時のグリップのホールド感もたまりません。最高です。まさに私が求めていた1本!はやく釣りに行きたくてしかたありません。今回オーダーメイドしたパックロッドと全く同じモデルはこちらのページから購入可能です。→Lates Captor P47 B67MH-ti9 【Eldorado Signature Model】

インターシュートの牧さん、本当にありがとうございました。

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