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2019-02-02

タイでチャドー(ジャイアントスネークヘッド)を釣った話

タイランドの天然チャドーを釣りたくて通うこと5回。ようやくこの手にすることができました。2019年1月23日のことでした。

チャドーのベストシーズンは8月~10月と聞いていたが…

タイのチャドーと呼ばれるジャイアントスネークヘッドを初めて釣りに行ったのが昨年10月のこと。タイでチャドーを狙うのに最も適した時期は一般的に8月~10月ぐらいまでと言われているのですが、なぜこの時期かと言うとチャドーの稚魚ボールが見られるのが8月~10月だからです。初めてチャドーを釣りに行った時にちょっと衝撃的だったのがこの稚魚ボールを狙った釣り方でした。

毎年8月~10月頃にかけてチャドーは子育てをします。真っ赤な稚魚がまるでボールのように固まり、定期的に呼吸をするために水面に顔を出すのですが、そこにはかなりの確率で美しい婚姻色に輝くビッグママが付いているのです。それを狙い撃ちするという釣り方。

日本ではライギョのネストを狙った釣りがタブー視されていると思いますが、タイのチャドーはこのような釣り方で釣られることが多いようです。

確かに美しく婚姻色に輝くビッグママを狙い撃ちできるという点では8月~10月の子育て時期に合わせて釣りにいくのがセオリーかもしれません。しかし今回私はあまり釣れないと言われている1月(冬)にあえてチャドーを狙いに行ってみたところ、以前10月に行った時よりもバイト数が多く、結果的に8kgのビッグサイズも釣り上げることができました。

一般的にチャドーのベストシーズンが8月~10月と言われている理由は、

  • 子育て中のビッグママを見つけやすく狙い撃ちできる
  • 釣り上げるチャドーが婚姻色で美しい

というだけのことであって、普通に狙う(稚魚ボールを撃たない)のであれば別に何月でも釣れるんじゃないかな?と感じましたのでここでシェアさせていただきます。

チャドーに挑戦し続けること5回

10月に行ったときは稚魚ボールがちょいちょいありましたが、ちょっと時期が遅かったのかすでに他のアングラーに親チャドーを抜かれたあとばかりでした。つまり稚魚ボールはあるけど親が付いていないという状況です。※タイではチャドーを食べるために釣る人も多い

そのため1日中ひたすらバズベイトを投げまくるという釣り方で3日間釣りをしたのですが、結局釣れたのは最終日に小さなチャドーが1匹のみ。期待に反して非常に厳しい釣行となりました。

2018年10月の釣行、3日目の様子がこちら。

あれから3ヶ月。どうしてもでっかいチャドーを釣ってみたい私たちは、日本に帰ってからもずっとうずうずしておりました。そして今回再挑戦することに。以前仲良くなった船頭のボウにFacebookで連絡を取り船を予約。3ヶ月ぶりに再会しました。

湖の水位は10月に訪れたときに比べるとかなり下がっており、感覚的には1.5mぐらい減水している感じでした。日の出と同時に出船しポイントへ向かいます。船のエンジンはバイクのエンジンを改造して船に取り付けただけなのでマフラーは直管(マフラー無し)。どこか心地いい音…。

半袖だと少しだけ肌寒く、常夏のタイでも1月は一応冬なんだなぁと感じました。やはりこの時期に稚魚ボールは無いようで、バズベイトをランガンしていく釣りになりました。釣り堀での釣りと違って景色がずっと変わっていくため、ただキャストを繰り返しているこの作業すらも楽しめます。

適当に投げるだけでなく、自分なりにチャドーが付いていそうなポイントを見定めながらキャストし、思い通りにバイトがあったときは乗らなくても嬉しいものです。「この時期は釣れない」と聞いていたわりには朝からバイトが多発。ほとんどは小さそうな感じですが中にはビッグサイズもちらほら。が、どれもこれもフックに掛からないどころかルアーにカスリもしません。

まかれた木の枝からチャドーをぶっこ抜き!

そんな中、ようやくヒットしたのはリカ。しかしちょうど木の枝の隣を通した時に出たため、そのまま枝にまかれてしまいました。

船頭のボウがラインを引っ張ったり腕を突っ込んだりとなんとか魚を出そうとしてくれますが、完全にロックしてしまったようで。ラインのテンションを緩めても何も反応が無くなり…。

「もう魚はついていない」ということで、服を脱ぎルアーの回収に向かってくれました。男前すぎる。

するとなにやら違和感。なんとまだ魚が付いていると言うのです。魚が見えない状況で水の中に手を突っ込むのはちょっと怖いですが、そのまま両手でがっちりと掴んだチャドーを枝からぶっこ抜いてくれました。Thank you グッジョブ!

ボウのおかげで昨年釣れなかったやつがようやく釣れました。緑色の婚姻色は出ていませんが紫色に輝くネイティブチャドーはめちゃくちゃかっこいい。喜びもひとしおです。これがタイランドのチャドーだ!

この時の様子を動画にまとめていますので是非ご覧下さい。

特大チャドー(ジャイアントスネークヘッド)をこの腕に

その後は小さなチャドーが何匹か釣れたのみで初日が終了。なかなか乗りませんがこのサイズのバイトは10月よりも多かったです。

あとは私もビッグサイズを釣れば言うこと無しなんだけど…。

2日目も同じようにバズベイトをランガンしていくスタイル。噂通り1月は稚魚ボールは一つもありませんでした。そのためか私達の他に湖に出ている釣り人もほとんど居なく、おかっぱりアングラーを数人見た程度。10月は船がほぼ全部出船していたことを考えると、この時期はチャドー釣りに行く人が極端に少なく、逆に魚へのプレッシャーが少なかったのかもしれません。

開始早々に幸先よく1匹目のチャドーをキャッチしその調子でバズベイトをキャストし続けていると、ルアーの着水と同時に隣で大きな何かがモワッと。チャドーです。しかもかなりでかい。

確実にそこにいることが分かったのでネチネチ狙ってみることにしました。モワッとなったポイントの周辺にキャストを繰り返すこと7,8回。チャドーも我慢できなくなったのかついに水面が爆発。それは誰がどう見てもこれまでのバイトとは全く違う特大級のバイト。

そのまま一気に潜られて一時は完全にスタックしましたが運よく暴れて出てきてくれました。

危なっかしいファイトからなんとかランディング成功。

これがずっと釣りたかった。久しぶりに魚を釣って体が震えました。推定7~8kgのジャイアントスネークヘッド!

この時の様子はこちら。

使用タックルはこんな感じ。

実際のところちょっとワールドモンスター654Mでは辛かったです。次回からはMHかHクラスのロッドで挑もうと思いました。そのためロッドをオーダーメイドしました。合わせてこちらもご覧下さい。パックロッドなんて釣れれば何でもいいと思っていた私がパックロッドをオーダーメイドするに至った経緯

今回は本当にいろんな幸運が重なってキャッチできたと思っています。今思えば木の枝だらけのポイントでよくラインブレイクしなかったなと思いますし、ブッシュにまかれてそのままバレることだって大いに考えられます。私はいつも人よりも太いラインを使うようにしていて今回もPEの5号を使用していましたが、今回キャッチできたのも太いラインのおかげだと思います。

タイのチャドー狙いの時はラインでアタリを取るような繊細な釣りでもないので、魚が掛かってからブッシュにまかれてもラインブレイクしないことを最優先し最低PE5号は必要だと感じました。船頭のボウは3号を使っていますが、船頭はずっとこの釣りをしているのでファイトの慣れとかもあると思います。木の枝だらけのポイントでこんなでかい奴がかかったら、慣れていない我々にとってはラインの太さがいざという時に助けてくれると思いますよ。

ルアーはタイのブランドで船頭のボウにお借りしていたもの。KING FROG BUZZ BAITというバズベイトで、ワイヤーがめちゃくちゃ太くて超強力。このルアーについてはチャドー・トーマンに最適なバズベイト KING FROG BUZZ BAITで詳しくお話しています。

その後、15分ほど釣りをしていたらワールドモンスター654Mが折れてしまいました・・。合わせてワールドモンスター折っちゃったって話もご覧下さい。

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