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2016-10-29

台湾バラマンディ釣り遠征を終えて

2016年10月18日~28日までの約10日間、今話題の怪魚バラマンディを釣るべく、お隣の台湾へ遠征してきました。実際にバラマンディ釣りを行ったのは3日間でしたが、その中で分かってきたことや思うことなどありましたのでシェアしたいと思います。これから台湾のバラマンディ釣り遠征を計画中の方は参考にしてみてください。

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ツアーではなく自力で釣りたい

まず大前提として、今回の遠征はいわゆる”釣りツアー”のようなものではありません。空港に到着したらプレートを持った現地スタッフが待っていて、後はすべてツアー会社で組まれたスケジュール通りに行動すれば何の心配もない・・というものではなく、飛行機も宿もすべで自分で予約し、移動手段もタクシーや電車ではなくレンタカーを借りて自走します。(台湾では国際免許証が不要です。詳しくはこちらの記事をご覧ください。)釣り道具を持って隣の県まで行く感覚で台湾に行くと言えば分かりやすいでしょうか。

はじめに断っておきますが、私は英語も中国語も全くといっていいほどできません。英語はThis is a pen. 程度、中国語(台湾では中国語が使われています)にいたってはニーハオしか知らないレベルです。それでも海外の釣り遠征は自力で行くことで10倍楽しくなると思っています。ツアーは何も心配しなくていい安心感はありますが、他人が決めたスケジュールに時間と行動を縛られるというデメリットのほうが私にとっては辛いのです。

それでも初日はフィッシングガイドに頼った理由

しかし全く知識も情報もなく、会話ができない台湾で1匹目のバラマンディを自力で釣るということに関しては物凄くハードルが高いです。なぜなら、台湾の中でもバラマンディ釣りで有名な台南市や高雄市にはバラマンディやその他の魚やエビの養殖池が無数に点在しており、一体どこの池は釣りができて、どこの池は釣りをしてはいけないのか全く判断がつかないからです。

以下の地図をご覧ください。これは高雄市の一部ですが、田んぼのように見える緑色の部分全てが養殖池なんです。

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養殖池のオーナーの中には、釣り場として料金を受け取り釣り人に開放している所もあります。基本的に台湾でバラマンディ釣りは、そのような釣りOKの養殖池での釣りになります。しかし、その池を自力で見つけることができますか?釣りができる養殖池と言っても、日本のように商売商売していませんのでホームページやブログなんて持っていませんし、看板すら立っていない場所が多いといいます。そんな中、ろくに会話もできない私が1つ1つの池のオーナーに交渉して歩くなんて・・考えただけでゾッとします。おそらく途方も無い時間がかかるでしょう。たった10日の日程では1度も竿を振れない可能性のほうが高いです。上の地図は本当にわずか一部の養殖池にすぎないのですから。

だからこそ、今回の台湾バラマンディ釣り遠征の初日だけは、現地のバラマンディフィッシングガイドさんのお力を借りることにしました。お世話になったのは台湾バラマンディルアーフィッシングガイドのAQUAさんです。なんと、ガイドのRYOさんは台湾在住の日本人。日本語で会話ができるって本当に助かります。

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ガイド当日の早朝、台南市内のホテルまで車で迎えに来てくれました。途中でコンビニに寄ってなんやかんやで40分ほど走ったところにある、1日500元(約1,800円)で釣り人に開放している養殖池に案内されました。

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ただ場所(釣り場)を教えてもらえるだけでなく、釣り方を教えてもらえるのもガイドさんをつけるメリット。やはり釣り場や環境によってよく釣れる釣り方はあると思います。2人分のガイド料金は日本円で約40,000円。日本のフィッシングガイドといえばボート(船)を使用するイメージが強く、そういった部分ではボートの維持費やガソリン代のかからないオカッパリのガイド料金としては割高に感じられる方もいるかもしれません。しかし、見知らぬ土地での釣り場と釣り方を手っ取り早く知ることができるという点で大幅な時間の短縮と考えればこのガイド料金は非常に安い!残りの日程は今回教わったことを軸にして、いろいろ試行錯誤すればいいわけです。この軸があるかないかでは大違いですから。

私も最初は「どうせ場所を教えてくれるだけなんだろう」と思っていました。「場所さえ分かれば後は自分で釣れるのに」と。(RYOさん、すいません・・^^;)しかし!台湾のバラマンディはそんなに甘くはありませんでした。教わった釣り方は私がいつも釣っている釣り方とは全然違う釣り方だったのです。さすがは連日台湾のバラマンディを知り尽くしているだけのことはあります。すぐに釣らせてもらいました。

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もし今回AQUAさんにガイドをお願いしていなかったとしたら、残りの9日間の滞在は散々なものになっていたと思います。私の中にはなかった引き出しを1つ作ってくれました。ちなみに、この池ではバラマンディだけでなくスズキみたいな魚(名前忘れました)やグルーパーという魚も釣れるようで、魚種に合わせた釣り方もレクチャーしてもらえます。

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台風通過後、コンディションは悪化しているらしくそれほど数もサイズも伸びませんでしたが、この後9日間の台湾滞在を考えると大きな収穫を得る1日となりました。

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台湾で初めてバラマンディを狙おうと計画されている方、しかも短期でというのであればなおさらですが絶対に最初だけでもガイドさんに頼ったほうがいいと思います。何度も言いますが、台湾には釣りをしていいのか駄目なのか判断がつかない池が無数にありすぎます。池があるのに、そこにルアーをキャストしていいかが分からないのです。養殖池にはいちいち「釣り禁止」の看板はありません。他人の養殖池で勝手に魚を釣る行為はただの泥棒。知らなかったでは済まされないのです。絶対にしてはいけませんし、話によると他人の池で無断で釣りをして見つかった場合は、警察に釣り道具一式を没収されるとか・・。

台湾で初めてのバラマンディ釣りを計画中の方は台湾バラマンディルアーフィッシングガイドのAQUAさんにガイドしてもらうことをお勧めします。メールなどでのやりとりや実際にお会いして話すとすぐに分かるかと思いますが、本当に親切で客である私たちを少しでも楽しませようとしてくれるプロガイドさんでした。

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台湾のバラマンディ、数釣りも大物狙いも楽しめる

フィッシングガイドを利用したことから台湾バラマンディの釣り方や知識を得ることができたので、あとはそれらを軸にして残り9日の日程を組んでいきます。フィッシングガイドの力を借りることなく完全に自由行動となるため、ここからが本番。とは言っても台南・高雄付近に滞在するのは6日間しかありません。最終3日間は台北のほうへ移動してブラックバスを釣る計画をしているからです。6日間の中でなんとか大物バラマンディに出会いたいものです。

教わった釣り方(パターン)をさっそく別の釣り場で試してみよう。ルアーを使っている人よりも餌で釣っている人のほうが目立つ池。逆に餌でバラマンディって釣れるのかな?

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さっそくヒット。

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ビッグベイト、ミノー、スイムベイトなど、どんなルアーにも好反応ですがいまいちサイズが小さい・・。スローに巻いてるとかなりの確率でコツコツとバイトはあります。しかしほとんど乗らないということは魚のサイズが小さいのかもしれません。

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きれいなグルーパーも釣れました。

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いつもの癖でうっかりバス持ちには気をつけましょう。ボガグリップは必須です。

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数は釣れますがサイズが伸びません。この養殖池の釣り料金は1日300元(約1,000円)。やはり安い場所はそれなりなのかな?このサイズなら日本でブラックバスを釣るのとそれほど変わらないので、やっぱりせっかくならもっと大きなバラマンディを釣りたい!

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というわけで釣り場を変えます。台湾の養殖池は釣り料金が日本に比べて安いところが多いので1日のうちにいくつか場所を移動してもお財布に優しいですね。

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1投目からサイズアップです。

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やはりサイズアップは養殖池選びがカギかもしれません。フィッシングガイドのAQUAさんの話によると、台湾には1日8,000円程度の釣り料金を支払う高額な養殖池もあり、10kgを超える大物が1日1匹釣れるか釣れないかという上級者向けな釣りもできるようです。今回は数もサイズも欲しいので(笑)そういったストイックな釣りは次回の遠征にしておきます・・。

さて、気になってた方もいるかと思いますのでこの辺りで宣伝を。今回の台湾バラマンディ釣り遠征で私が身につけているEldoradoのネックレスは、釣り針とピラルクになります。ご興味ある方は商品一覧ページをご覧ください。

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バラマンディの目玉は見る角度によって黄金に光って見えます。本当にかっこいい魚だ・・。

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ガンガン釣ります。

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こうやって魚の写真を並べてしまうと、台湾のバラマンディはめちゃくちゃ簡単に釣れるんだ!と思われるかもしれませんが、実はそうでもないというのが私の思うところです。もちろんその日の状況によって楽に釣れる日もあるとは思いますが、実際に2時間以上ノーバイトが続くことだってありました。正直、台湾のバラマンディ釣りに対する私の勝手なイメージではボコボコ釣れると思っていましたので、想像していたよりは数もサイズも釣れませんでした。が、想像していたより楽しかったです。60cmを超えるバラマンディの引きは暴力的すぎ。ファイト時のジャンプも最高にエキサイティング。

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ルアーが口の中に入った状態でのファイトともなれば、50lbのリーダーも1回のファイトでズタズタにされます・・。この後は危険を感じてワイヤーリーダーを使用しました。

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営業時間終了間際、養殖池のオーナーさんが池にペレット状の餌を撒き始めました。すると、「こんなにも魚いたの!?」とビックリするぐらい水面はボコボコです(笑)さすがは養殖池というだけあり、マッディウォーターで何も見えませんが池の中にはバラマンディがうじゃうじゃいるんでしょうね。

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台湾バラマンディ釣り遠征で感じたこと、まとめ

今回はじめて台湾(台南市・高雄市)の養殖池でバラマンディ釣りを経験して思ったことを、まずは以下箇条書きにしてみます。

  • 日本からわずか3時間で行ける場所にこんな楽園があったのか
  • 最初は1回だけでも絶対にフィッシングガイドをつけたほうがいい
  • 想像してたよりは釣れないけど、想像してたより楽しい

台湾旅行というと映画「千と千尋の神隠し」のモデルとなったということで有名な九份などがある台北のほうに集中してしまいがちです。釣りに興味のない人はまず間違いなく台北を観光すると思います。しかし、台南や高雄にはそれこそ無数のバラマンディ養殖池があり、釣り人にとっては楽園と言えます。(台北から台南までは高速を走らせて約4時間ほど)

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地図を見ると分かるとおり沖縄の宮古島や石垣島と同じような場所に位置することから年中暖かく、今後は毎年寒い冬には台湾に逃げるのもありかなと思っています(笑)台湾のバラマンディ釣りは毎年でも行きたくなるぐらい、いや、年に何回でも行きたくなるぐらい楽しかった。日本でブラックバスやシーバスなどのルアーフィッシングを楽しんでおられる方であれば是非是非お勧めします。

ただ、最初だけでもフィッシングガイドを付けたほうがいいと思います。私自身もできるだけ自力で釣りがしたいという思いがありますが、台湾のバラマンディ釣りの場合はちょっと特殊。とにかく川や池などの水辺を探してルアーを投げてみる・・というわけではありません。そもそも水辺のほうが多いんじゃないか?と思えるぐらい池だらけなのです。その中から釣りをしてもいい場所を探すわけですから、最低限中国語で会話ができることが求められます。釣りができる池を自力で探し出すのは相当な時間がかかると予想されますので、最初の1回だけでもフィッシングガイドさんに協力してもらったほうが無駄なく釣りを楽しむことができ、トータルで見て圧倒的に費用対効果が高いと思います。

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今回は10日間の滞在でバラマンディ釣りは計3日間行いました。その他の日程はライギョやブラックバスを狙ったわけですが、全日程を終えた今思うことは、全日程をバラマンディ釣りに使えばよかった!ということです。想像していたよりは数もサイズも釣れませんでした。しかし想像をはるかに超える楽しさがバラマンディ釣りにはありました。これは完全にハマりそうな予感です。また近いうちに竿を持って台湾行きの飛行機に乗っている自分が容易に想像できます。

今回はの遠征で使用したタックルについては台湾バラマンディ釣りのタックルについてをご覧ください。

最後までお読みいただきありがとうございます。この記事があなたのお役に立てましたらSNSでシェアすることができます。

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コメント2件

 Jo | 2018.06.06 15:06

突然のコメント失礼致します。質問なのですが
今大学生でなるべく費用を抑えて海外釣行に行きたいと思っているのですがタイに行くか台湾にするかで悩んでいます。また、運転免許を持っていないので移動が大丈夫なのか不安です。
費用面運転免許を持っていない面からどちらの方がオススメでしょうか?魚種はバラマンディが釣れれば満足です!教えて頂けるとありがたいです。

 eldorado | 2018.06.06 16:10

こんにちは。免許がないとなると釣り場までの移動がタクシーになると思います。タイも台湾もタクシーは簡単につかまるのでご安心下さい。
ただし、帰りのタクシーが見つかるかが問題です。タイも台湾も釣り場は田舎にあるのでタクシーがほとんど走っていません。運転手と帰りの時間を決めて来てもらえるように交渉するか、少し割高になりますが1日貸切るなどが必要です。
バラマンディはどちらも釣れますよ。

タイのオススメ池:http://eldorado.red/?p=2432
台湾のオススメ池:http://eldorado.red/?p=2071

簡単に大きなバラマンディが絶対に釣れるのはタイのブンマーポンドです。台湾の大金池は釣り料金が安いですが釣果にばらつきがあるので運が悪ければチビしか釣れないかも・・?

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