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2019-10-21

破傷風ワクチンの予防接種【夢のアマゾン釣行に向けて】

破傷風(はしょうふう)という恐ろしい感染症をご存知ですか?破傷風がどのような病気なのか。そして実際に破傷風ワクチンの予防接種を受けてきた感想などをご紹介します。

破傷風とは

夢のアマゾン釣行に向けて少しずつ準備を始めています。アマゾンで釣りをするにあたり様々な病気や感染症の予防接種が必要となるのですが、その一つが破傷風。あまり聞きなれない病気ですが実はかなり恐ろしい感染症です。

私はアマゾンで釣りをするということになりいろいろ調べていく中で始めてこの病気を知りました。もちろん過去に自分が感染したことはありませんし、友人・知人で破傷風に感染したという話を聞いたこともありませんでした。しかし破傷風はアマゾン(ジャングル)だから予防しましょうというものではなく、普通に誰でも日本で感染する可能性があります。

破傷風はどのように感染する?

破傷風は土の中に潜んでいる破傷風菌が傷口から体内に入って起こる病気です。人から人へは感染しませんし、食べ物を食べて感染するわけでもありません。

破傷風菌は土があればどこにでも潜んでいると言われています。近所の公園にも、畑にも、土さえあればどこにでも潜んでいるのです。例えば転んで肘を擦りむいた状態でその傷口が土に触れたりすると感染する可能性があります。他にも錆びた釘を踏んでしまった際に感染したといった事例も。釣り場には土はもちろん、錆びた釣り針が落ちてたりしますよね…

破傷風に感染するとどうなる?

破傷風に感染するとまず口が開かなくなります。そして高熱を発し、痙攣(けいれん)を起こし、全身が硬直して全く動かなくなると下の画像のように海老反りのような状態で息もできなくなってしまいます。

そして最悪の場合死亡に至ります。しかも死亡率は約30%以上。破傷風に感染した方の3人に1人が亡くなっているのです。発症後から発作中も意識はしっかりとしているため非常に苦しみを味わいます。

なぜ私達は今まで感染したことがないのか

破傷風の感染経路は傷口が土に触れた時に破傷風菌が体内に侵入することによるもの。ではなぜ私達はこれまで感染したことがないのでしょうか。特に男性であれば子供の頃に何度も転んで肘や膝を擦りむいた経験があるかと思います。そんな体で泥だらけになるまで遊んでいました。それなのになぜ破傷風という言葉すら聞いたことがなかったのか。

実は私達は子供の頃にいつのまにか破傷風の予防接種を受けているのです。あなたも子供の頃にインフルエンザの予防接種を受けたことがある記憶はお持ちだと思いますが、それと同じように子供の頃に破傷風の予防接種を受けている(受けさせられている)のです。ただし破傷風ワクチンが法定接種で受けられるようになったのは1968年10月15日以降ですので、それ以前に産まれた方は破傷風の予防接種を受けていない可能性があります。

破傷風の予防接種を一度受けると10~20年ほど効果が持続すると言われています。個人差はありますが予防接種後20年も経てば破傷風菌への抗体はゼロの状態に戻ってしまうでしょう。私は現在35歳なので15歳以前に予防接種を受けていたのであれば、現在では破傷風に対する抵抗力はゼロ。完全に無防備な状態です。

いつでも怪我をするリスクがあるアマゾンへ行って釣りをするのであればなおさら予防接種を受けておくべきだと先生に言われました。

破傷風の予防接種を受けてきました

破傷風ワクチン(破トキ)を接種できる病院は意外と少なく、私は岐阜県に住んでいるのですが最寄の内科では取り扱っている所がありませんでした。そこで調べてみたところ岐阜駅近くの阪野クリニックが破傷風やその他肺炎球菌、A型・B型肝炎ウイルスなどのアマゾン釣行に行くなら受けておきたい各種予防接種を受けることができるという事が分かり、さっそく電話で予約をしました。

予防接種当日の食事制限などは特にありません。左腕に小さな注射を1本打たれただけで一瞬で終わりましたが、皮下注射ですので血管に打つような普通の注射に比べると少し痛かったです。予防接種の金額は4,000円+消費税。破傷風の予防接種は保険適用外ですので全額実費となります。

ただ、この破傷風の予防接種は1回受けただけでは効果が期待できません。最低2回、できれば1年ほど間隔をあけて3回目を接種する必要があります。ワクチン接種後最低1週間は間隔をあけないと次のワクチンを接種することができないため、アマゾンに行くと決めたその日から計画的に予防接種を受けていかなければいけません。なるべく早め早めに準備をしましょう。

釣り人であれば全員予防すべき

前述した通り破傷風はアマゾンだから、ジャングルだから、海外だから感染するというものではありません。日本でもそこらじゅうに破傷風菌は潜んでいて、誰でも感染する可能性がある非常に恐ろしい病気です。特に私達のような釣り人であれば釣り針が刺さったり魚を持った時に切れてしまったりと常に怪我をするリスクにさらされていますし、釣り場は衛生的にあまりよろしくない場合がほとんどです。そういった環境下に身を置くことが多い私達釣り人は、アマゾンに行く行かないは別として破傷風の予防接種は必須なんじゃないかと思います。

私が接種した予防注射と薬一覧

そして海外旅行保険にも加入し、万全の準備で挑んだ初めてのアマゾン遠征。本当に最高の経験ができました。→ピーコックバスに憧れてアマゾン川で釣りキャンプしたけど、なにこれ最高

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